AKINDO!日本発のweb3ハッカソンのプラットフォームの概要と展望とは?
この記事では「AKINDO」について解説します。特にweb3の開発者を目指すエンジニアの方にとってハッカソンへの参加は勉強の機会となり得ます。その中でAKINDOは日本で最もweb3ハッカソンを開催するプラットフォームですので、参考になれば幸いです。
AKINDOとは?
AKINDOは、あらゆるweb3プロトコルが開発者コミュニティを形成し、独自のエコシステムを構築するためのプラットフォームです。
HP上に掲げられているミッションには、「すべてのweb3プロジェクトが分散化によって超構造化することを奨励すること」と書かれています。
そのために、現在のAKINDOでは「ハッカソン」の開催者と参加者のマッチングプラットフォームの運営をしています。
元々はweb3市場におけるオンチェーンの採用プラットフォームとして2022年4月から活動を開始しました。その後、少し見せ方が変わり、ハッカソンのプラットフォームとなり、現在は多数のプロジェクトが随時開催されています。
AKINDOの強み
HP上に3つの強みが紹介されています。
○Small Hackathon
賞金が1000ドルから3000ドルのハッカソンがメインで掲載されており、1名から気軽に参加できます。開発者支援の試みは他にも存在していますが、気軽に参加できるハッカソンというポジショニングを築いています。
○All the time
様々なプロトコルを使った複数のハッカソンが常時開催されているので、いつでも気軽にエコシステムに貢献できます。上記のスモールハッカソンの強みにも関連しますが、巨額の賞金のハッカソンでは何度も開催できません。小さい金額で多数が開催されているからこそ、思い立ったときに参加できます。
○Community Connections
開発者同士が交流できるようにDiscordの運営や、ハッカソン中の交流など、繋がりが持てるような施策を随時実施ています。
これら3つの特徴によって、AKINDOエコシステムが成立し、開発者が育ち、web3の輪が大きくなっていきます。
過去開催の様子
AKINDOのサービス上では、現在募集中のハッカソンが閲覧できます。執筆時には19ものハッカソンで募集がかけられていました。
では、開催事例をいくつか紹介します。
東京web3ハッカソン
昨年10月から11月にかけて開催された大規模ハッカソンです。AKINDOは小規模ハッカソンだと書きましたが、このハッカソンは大々的に開催され、合計の賞金額が500万円でした。
名だたる企業がスポンサーに名を連ね、おそらく日本最大規模でのweb3ハッカソンとなりました。
Astar × Slash Bounty Bootcamp Hackathon
日本を代表するweb3プロジェクトであるAstarとSlashの開発を通して、ブロックチェーン開発のオンボーディングを支援するブロックチェーン開発初心者向けのハッカソンイベントです。マイクロソフトやテレビ朝日もスポンサーになるなど、こちらも大規模で開催されています。
AstarとSlashの開発者による直接のハンズオン支援を通して開発手法を学べるだけではなく、Astar、Slashに加え、テレビ朝日から提供されている各テーマに沿ったプロダクト開発を通して賞金を獲得できます。
Flow Onboarding Workshop in Tokyo
総額賞金10万ドルとなる Flowのグローバルハッカソンに合わせた日本の開発者向けのFlowオンボーディングイベントです。単なる勉強会イベントではなく、賞金ありのハッカソンイベントとなっています。
このように、数多くのハッカソンを国内中心に開催しています。
展望は?
AKINDOは、誰もがハッカソンを通じて、報酬設計プロトコルを中心に、単なるボトムアップではなく、自律的で分散化された真のDAOを作成できるようにすることをビジョンに掲げています。
つまり、ハッカソンの分散型プロトコルの実現が目標と言えるでしょう。
すごく簡単に言えば、ハッカソンを開催したいときにデポジットにプールし、そこに開発者が開発成果物を持って参加します。開発成果物はオラクルを通して参照、承認され、優良な開発者には投票権となるSBTが配布されます。そのSBTは成果物を提出した証明になると共に、今後の成果物を評価する投票にも参加することが可能となります。
その最終的なプロトコルに至るために、3ステップがロードマップとして掲載されていました。
- Hackathon Platform
- Hackathon Protocol
- SBT vote provides liquidity to the reward pool
まずはWeb2.0的にハッカソンのプラットフォームとしてユーザー数の増加やUIUXを突き詰める作業を行っていき、徐々にプロトコルとしてその運営を分散化していきます。
そして、プロトコルをさらに強化するために上でも書いた開発者向けのSBT発行機能を実装し、プロトコルがさらにワークするようにしていきます。
これ以上の詳細に関しては、公開されているホワイトペーパーをご覧ください。
以上、AKINDOの解説でした!
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参考文献
- サムネはこちらの記事より
- 公式HPはこちら
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