【Web3キャリア】Tobiratory Founder いぬたぬきさんへインタビュー!人気YoutuberからWeb3に転身した裏側を聞きました。
Youtuberとしても活躍されていた、いぬたぬきさん。そのいぬたぬきさんがFounderとして始めたWeb3プロジェクト Tobiratory。
いぬたぬきさんがなぜYoutuberという主戦場から変えたのか、Web3でどんなことをしようとしているのかをお届けします!
※Tobiratoryプロジェクトの公式SNSが出来たのでこちらも共に記事を読んでみてください!
Youtubeやスクールを運営したり、実店舗を出したり色々やってました
──本日は元Youtuberのいぬたぬきさんにお話を伺わせていただきます!いぬたぬきさん、よろしくお願いします!
いぬたぬきさん(いぬたぬき):よろしくお願いします。
──早速ですが、いぬたぬきさんの過去の活動や経歴について教えてください!
僕は東工大情報工学科在籍中に教育関係の会社やエンジニア関連の会社にインターンシップに明け暮れていました。
そして3年生の時に、学習塾サービスを提供する会社の立ち上げメンバーとして起業を経験し、3年間ほど会社経営を行いました。
その後、2018年12月から今年の2月まで、ゲーム実況者として「ゴラクバ」というチャンネルでマインクラフトゲームの実況等を行っていました。
またそれとは別で、小学生向けにマインクラフトのプログラミングスクール「コードアドベンチャー」を運営していたり、「僕らのキャンプ」というYouTubeチャンネルを運営したり、整体の実店舗を出店したり、色々やってました(笑)
色々やってたんですが、ようやくこれらの仕事を任せられる体制が整えられたので、2023年2月からはNFTにフルコミットしています。
──Web3に興味を持ったきっかけはなんだったんですか?
ブロックチェーンの存在自体は学習塾を経営していた時から知っていましたし、新しい技術ということで興味も持っていました。
2018年に独立したタイミングではSolidityやNFTの勉強会にも参加したりしてましたが、ゲーム実況はそのまま続けていました。
実際に行動に移そうと思ったのは、他のユーチューバーからNFTが最近流行っていると聞いた時ですね。
最初はマインクラフト内にWeb3を持ってこれないか考えていたんですが、規約に引っかかりそうだったので断念しました。
この仕事は僕にしかできないと思った
──なぜ成功しているYoutuberを辞めて、Web3に来たんですか?
この仕事は僕にしかできないと思ったからですね。
NFTの本質は、デジタル所有、つまりインターネット上で技術的に所有できるようになり、インターネット上で希少価値を作れるようになったことだと考えています。
このようにNFTによるデジタル所有の革命は起きましたが、現状はアート分野での活用が多く、民主化はしていません。
NFTが民主化できない理由としては、興味を持っている企業がいるにも関わらず、やり方が分からず参入できていないことが挙げられると思っています。
僕はエンタメ業界でNFTを使えば間違いなく広まると考えています。
現状、NFTはアートのようなステータスになっていますが、そのようなハイブランドのようなビジネスモデルは大衆向けではありません。
NFTの大衆化、つまりマスアダプションを実現させる方法を考える内に、デジタル所有とは物質的ではなく情緒的に価値を感じられる人から広まるのでは、と考えました。
そこから物に情緒的に価値を感じている人は誰だろうと考えてみると、推し活をしている人が正にそうだと気づきました。
例えば、グッズ等は稼げるから持っているのではなく、持ってるだけで嬉しいから持っている人がほとんどです。
このように考えると、所有する物がリアルなグッズからデジタル上のグッズに変化したとしても広がるのが普通と考えることができますし、NFTに詳しくない人でもデジタル所有で推し活することができるようにすることが僕がやりたいことです。
そしてこれらを実現するには、元々Youtuberとして推される側の立場にいて推し活等の一次情報に詳しく、NFTに興味があり、IT企業を立ち上げることができる僕がしかいないと思いました。
僕が作るサービスでは使いやすさにフォーカスを当てて、NFTに関する知識がない人でも利用できるようにしたいと思っています。
また世界規模で見ても、日本は海外と比較して2Dの領域に強く、推し活自体も日本特有の文化であることも背景としてあります。
Tobiratoryではリアルなファングッズをデジタルにする
──いぬたぬきさんのNFTプロジェクト「Tobiratory」について教えてください
TobiratoryはNFTを飾れるようにするサービスです。
リアルなファングッズは自分のコレクションを他の人に見せたいし、部屋に飾っても楽しいと感じます。
現在のNFTはウォレット内に点在されているだけで面白みがないので、そこをNFTでも楽しめるようにしようと考えています。
Tobiratoryでは、特に飾り方に工夫して、どれだけ楽しく飾れるか、自由に飾れるかを大事にしています。
また、マーケットプレイスも作る予定で、NFTに詳しくない人でも利用できるようなUI/UXにするつもりです。
メインターゲットは投資の観点からNFTを購入する人ではなく、推し活をしている人です。
またNFTと聞くと抵抗感を覚える人も多いと思うので、我々のサービス内ではNFTではなくデジタルグッズと呼ぶようにしています。
既存のリアルなファングッズをデジタルにしたものをイメージしています。
──NFTはEthereumベースのものが多いですが、本プロジェクトでFlowを使った理由はなんですか?
Flowが僕たちと全く同じことを考えていると思ったからですね。
Dapperlabsを勉強していると、目指しているところがデジタル所有を実現するところだと感じました。既存のNFTユーザーだけではなく、NFTの民主化を目指していると。
Flowの創業者はEthereumでCryptoKittiesも作っているんですが、Ethereumで限界を感じてFlowを作っています。そしてNBA Top Shotでも成功しています。
ハードもソフトも作って、両方で成功している。つまりWeb3のNintendoみたいな会社という点もFlowに惹かれた理由の一つです。顧客がよく見えていますよね。
といった感じで基本的には理念で選びました。
とはいえ、理念だけでは開発できないので、技術的な観点でもしっかり精査を行い、スケーラビリティ等も問題ないか確認しています。
Flowでは「Cadence」という独自言語を開発しており、言語レベルでのセキュリティ、開発のしやすさも考慮しました。
まとめると、Dapperlabsの目指している方向性と似ていたということと、技術的にも推し活やインフルエンサー向けのサービスに使えそうだということでFlowを選びました。
開発が追いつかなくなるようなサービスを作りたい
──今後の展望と目標を教えてください!
3月からプロジェクトを開始します。まずはクラウドファンディングで支援と引き換えにNFTを配布しようと思ってます。
目標金額は2億円。この資金を元にシードラウンドまで持っていきたいと考えています。
そこまでいけたら、海外等の投資家周りやトークンを使って資金調達をしようと思っています。
PMFの判断指標は、「追いつかないぐらいの需要があるかどうか」だと考えているので、開発が追いつかなくなるようなサービスを作れるよう、マーケットを見ながら開発していきます。
──目標金額2億円とあるのですが、金額には何か根拠はあるんですか?
正直なところ、開発にはお金がかかるので2億円では足りないと思っています。
しかし日本の人から集められそうな数が1体2万円で1万体が限界だと判断して2億円で設定しました。これを1年間かけて集める予定です。
またa16zのブログに書かれているシードラウンドの相場も確認すると、$1M~1.5Mが相場だったので、2億円は妥当なところだと判断しました。日本の資金調達状況はあまり考慮していません。
我々は世界を変えます!!!
──サービスはエンドユーザー向けですか?それともクリエイター向けですか?
クリエイター向けです。そこが解決できればエンドユーザーは使うと考えています。
活動者として感じていたことですが、活動者はファンが喜んでもらうことしかできないんですよね。ファンがいなければそもそも仕事がない。
なので活動者はファンが離れる可能性があるので、新しいことに中々手を出せないんです。
そこも含めて課題を解決したいと思っているので、クリエイターにヒアリングを行いながら進めていきます。
実際、現在Youtuberで登録者数が50万人以上の人は、NFTが気になっているけど様子見している状況です。他の人が始めて良さそうなら自分もやろうみたいな。
なので最初のターゲットは登録者数が1万人未満のYoutuberにしようと思ってます。
そこでコアファンが5人いれば回る、利益率が高いことに気づいてもらおうと思ってます。
──最後に一言お願いします!
我々は世界を変えます!!!
インターネット上でのデジタル所有が普及すると、かなりの経済性をもたらすと考えています。
メタバースへの第一歩にもなるので頑張っていきます!応援よろしくお願いします!!
──いぬたぬきさん、ありがとうございました!
ありがとうございました!
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