Pudgy Penguins、リリースから2年半後に過去最高のフロア価格を記録!ペンギンのNFTはどこに向かうのか?
この記事ではブルーチップNFTの1つである「Pudgy Penguins」を取り上げます。NFTプロジェクトについて詳しい人もこれから勉強する人も、NFTプロジェクトの可能性を考える上で非常に参考になる事例ですので、ぜひご覧ください!
Pudgy Penguins とは?
Pudgy Penguinsは、2021年に発売されたNFTプロジェクトです。このプロジェクトでは、8,888匹のかわいいペンギンのNFTが販売されました。直訳するとずんぐりしたペンギンという意味で、ジェネラティブで作成されたクリエイティブが人気を集めています。
最初は0.03Ethで販売されましたが、一時期CryptoPunksやBAYCを追い越すほどの人気ぶりでした。また、最高額で取引されたNFTは5,000万円を超えるほどの人気となりました。
その高騰の理由となったのは、Redditの共同創設者で投資家でもあるAlexisOhanianがPudgy Penguinsをツイートしたことと、NewYorkTimesに取り上げられたことが挙げられます。
そこから一時人気が低迷しましたが復活し(この後の変遷で詳しく解説します)、現在はTVLが10万5,510Eth、フロア価格も5.47EthとブルーチップNFTの1つとして高い人気を誇ります。
Pudgy Penguins の変遷は?
2021年のリリースから現在に至るまでの主要なニュースをピックアップして紹介します。
創業者の追放
Pudgy Penguinsの変遷でかなり大きな出来事が創業メンバーが追放されたことです。2021年7月のリリースから1年経たない、2022年4月に約3億円で別の運営会社が買収したことで現在の運営メンバーとなりました。
その背景には、創業メンバーがDAOの資金を着服したり、ロードマップに対して全く進捗がないことが判明したことがあります。そこからDAO内で話し合いが行われ、結果的に別の会社が買収し、創業メンバーが追放されることになりました。
ある種、DAOのガバナンスが機能した事例としてNFTプロジェクトの間でも話題となりました。ここまで大きな規模のプロジェクトで1年経たずで運営チームが変更することはあまり聞きません(Yuga Labs等による買収は除く)。
この発表を受けてフロア価格は盛り返し、さらなる盛り上がりを見せました。
Lil Pudgys(関連PJのリリース)
Lil Pudgysは、22,222羽のペンギンのコレクションで、8,888人のPudgy Penguinホルダーは無料でミントでき、残りの13,334体が一般販売されました。一般販売は2021年12月20日1日06:00にダッチオークション方式で行われました。ミント価格は2時間かけて下がり、0.03Ethに落ち着き、すぐに完売しました。
Lil Pudgysは、Pudgy Penguinsコレクションの延長線上にあり、手頃な価格でコミュニティに参加することができ、Pudgy Penguinsと同じ特典を受けることができます。どちらも、ホルダー限定体験やイベント、IPライセンス供与の機会などにアクセスすることができます。
おもちゃ会社と提携、爆売れ
Pudgy Penguinsはそのロードマップの1つに「おもちゃの制作と販売」が含まれています。フィジカルの世界にも進出するweb3発のIPとなることを目指しています。
その進出のために2022年7月に既存のおもちゃメーカー(PMI Toys)との提携を発表しました。
そして、第一弾のコレクションが2022年の冬に販売され、その商品が売れたことでフロア価格が高騰しました。
こちらが今までのフロア価格です。リリースから2021年3月頃まで徐々に下がり、2022年4月の運営会社の交代で一時的に上昇したことがわかります。そこからも限定イベントの開催や細かい発表で話題とはなっていましたが、2022年末から2023年にかけて大きく上昇していることがわかります。
NFT業界が不況の中で、リリース時よりも大幅にフロア価格を上げているプロジェクトはかなり珍しいです。
また、ぬいぐるみの他にも絵本やアパレルを制作し、NFTホルダーに収益の一部を還元するプロジェクトを進めているとのことで、今後の発展も期待されています。
Pudgy Penguins の展望は?
ここまでPudgy Penguinsの概要と変遷について見てきましたが、最後に展望を予測します。
Pudgy Penguinsの方向性を大きく言えば「web3発のIPを目指す」ことであり、その中でも「おもちゃやグッズなどを積極的に制作していく」ことに力を入れています。
NFTプロジェクトの中でもグッズやアパレルの制作に着手しているプロジェクトもありますが、あくまでユーティリティの一貫としてホルダーを喜ばせるための取り組みである事がほとんどです。
そういう意味で、Pudgy PenguinsはNFTプロジェクトの中では”フィジカルなおもちゃがちゃんと売れている”という実績を持っており、今後はその動きがさらに加速していくことが見込まれています。
ペンギンという誰もが知っており、非常におもちゃ化しやすいキャラクターをモチーフにしたことも成功理由としても大きいですね。
また、上述した通り、収益の一部をホルダーに還元できるような取り組みも準備中とのことです。Pudgy PenguinsやLil Pudgysのホルダーが自分が保有するNFTのグッズが売れるたびに収益が入るようになるのだとすれば、非常に新しい画期的な仕組みと言えます。
しかし、その取り組みには法律的な規制も大きいように思うので、どういう塩梅で還元を行なっていくのかも注目していきたいです。
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