Notta、Zenchordと共同開発のスマートAIイヤホン『Zenchord 1』をMakuakeで先行販売

2025年5月15日、国内スタートアップのNotta株式会社は、音響ブランドZenchordと共同開発したスマートAIイヤホン『Zenchord 1(ゼンコード・ワン)』の先行販売を、応援購入サイト「Makuake」にて開始した。
耳に装着するだけで会話がデータになる ビジネスの生産性を高めるAIイヤホンの実力
『Zenchord 1』は、AIを活用したスマートイヤホンとして、録音、文字起こし、翻訳、要約の各機能をコンパクトなデバイス内に統合している点が大きな特徴である。
片耳わずか8gという軽量設計に加え、耳をふさがないオープンイヤー型を採用しており、長時間の装着でも負担が少ない。
特に会議や商談、セミナーといったビジネスシーンでは、聞いた情報を即座にテキスト化・翻訳・要約できる点が、情報整理と共有の迅速化に大きく寄与する。
録音はイヤホンのタップ操作またはケースの物理ボタンで簡単に開始できる。収録された音声は、Nottaのスマートフォンアプリと連携し、自動で文字起こしが行われる。
さらに、AIが要約も生成するため、議事録作成や情報共有が従来に比べ格段に効率化される構造となっている。
また、6基の高性能マイクとAIによるノイズキャンセリング機能により、騒がしい環境でも音声の精度が保たれる設計だ。全方位からの音声を的確に拾い、周囲の雑音を排除する技術は、これまでのスマートデバイスでは難しかった“使える音声データ”の取得を可能にしている。
データの保管にもセキュリティが意識されており、録音内容は日本国内のサーバーで管理され、国際的なセキュリティ認証に基づいた暗号化処理が施されている。
期待される幅広い活用シーンと、Makuake先行販売で見せた市場の初動
『Zenchord 1』は、ビジネス用途だけでなく、学習や家庭での活用も想定されている。たとえばセミナーや講義での録音と文字起こしは、学生や社会人の学習効率を高めるだろう。
また、家庭内では育児記録や日記用途での音声保存にも対応し、ライフログツールとしても可能性が広がる。
単なるガジェットにとどまらず、「聞く」ことを起点にした情報資産化の新たなアプローチといえる。
販売面でも注目すべき動きが見られる。Makuakeでは、先行予約で最大32%オフの特別価格が設定されており、初日には24時間限定のタイムセールも実施された。
応援購入を通じて得られる市場反応は、正式販売前のマーケティング指標として有効であり、今後の需要予測にもつながる。
実際、Makuake上では公開初日から多くの支援者を獲得しており、AI音声デバイスに対する関心の高さが裏付けられた。
今後は、ユーザーのフィードバックをもとにした機能改善やアップデートも期待される。
音声認識技術とAIの融合は、情報の取得から活用までをシームレスにする流れをさらに加速させていくと考えられる。
Makuake 『Zenchord 1』応援購入ページ:https://www.makuake.com/project/zenchord_1/