AIとステーブルコイン活用 コインベースの新決済プロトコル「x402」

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2025年5月7日、米暗号資産取引所コインベースの開発部門は、HTTP 402(※)コードを活用した新たな決済プロトコル「x402」を発表した。
ステーブルコインとAIの組み合わせにより、API経済やコンテンツビジネスの収益に新たな選択肢を与える可能性がある。

目次

インターネットに決済層を直接組み込む動きが始動

x402は、インターネットの初期設計に含まれながら実質的に未使用だったHTTP 402「Payment Required」ステータスコードを実装する、オープンソースの新決済プロトコルだ。

サーバーがクライアントに対しUSDCなどのステーブルコインでの決済を要求し、即時に応答を受けるというインターネットネイティブな設計を特徴とする。

特に利便性を高めているのは、APIリクエストにオンチェーン決済署名を添付することでAPIキーを不要にしている点だ。
これにより、従来型の非効率的なサブスクリプションから移行し、拡張性に優れた決済システムを成立させることができるという。

さらに、x402の導入により、AIエージェントが人間の介在なしにAPIを通じた情報取得や処理をすることができるようになり、AIの自律性を格段に高める。

加えて、従来のサブスクリプション形式に代わり、利用ごとに自動で支払いが行われることで、API提供者や開発者は柔軟かつ効率的な収益モデルを構築できるようになる。

※HTTP 402:HTTPプロトコルで規定されるステータスコードの一つで「支払いが必要」という意味を持つ。定義は存在していたが、長らく商用利用されることはなかった。

AI・Web3時代の決済インフラへ

x402が示すのは、AIとステーブルコインによる非接触・非中央集権的な経済圏の可能性である。
コンテンツクリエイターにとっては、包括的な課金モデルに頼らず、閲覧時間やストリーミング分数などに応じたマイクロ課金を低手数料・即時決済で実現できる。
また、API収益化の面では、ユーザーごとの利用頻度やAIによる選択的アクセスにより、より動的で合理的な価格設定が可能になる。

今後数年で、x402をはじめとするマイクロペイメント・プロトコルが標準化されれば、従来の中央集権的な課金モデルとは異なる選択肢が生まれることになるだろう。

ただ、すべての決済がオンチェーンで記録されるという設計は透明性をもたらす半面、プライバシー侵害のリスクも孕む。
ユーザーの行動や消費履歴がチェーン上に残ることで、第三者による追跡やプロファイリングが可能になりかねない。

さらに、現行の法制度はこうしたオンチェーンマイクロペイメントのような新興モデルに対して十分に追いついていない。
とりわけ金融規制や消費者保護の観点では、国家間での法的整合性が欠如しており、サービスのグローバル展開には足かせとなりうる。

x402の普及には、適正な規制とユーザー体験の両立が鍵を握ると考えられる。

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