ビットコインは100万ドルに到達するのか バイナンス創業者CZ氏が価格予測

2025年5月6日、仮想通貨取引所バイナンスの創業者であるチャンポン・ジャオ(通称CZ)氏が、ビットコイン価格が将来的に50万〜100万ドルに到達する可能性があると語った。
CZ氏が語る「ビットコインは最大100万ドル」 強気予測の根拠とは
CZ氏のこの発言は、2025年5月6日に公開されたYouTubeチャンネル「Farokh Radio」のインタビュー内でのもので、インタビュアーからの直接的な質問に応じたかたちで提示された。
この予測においてCZ氏は具体的な時期には触れず、ビットコイン相場のサイクルや過去の推移を参照しつつ、将来的にこの価格帯へ到達する可能性が高いとの見方を示している。ビットコインは過去にも約4年周期で価格変動を繰り返しており、今回も類似のトレンドが続くと仮定した場合、上昇フェーズに入っていると考えられる。
また、彼は暗号資産全体の時価総額が2025年末までに5兆ドルに達するとの予測もあわせて発表しており、現在の約3兆ドルという規模から見ても、なお成長余地が大きいと分析している。
これはETFの承認や機関投資家の参入、各国の規制環境の整備などが進行していることが背景にあるとみられる。
CZ氏はこれまでにも大胆な予測を繰り返してきた。2023年2月には「ビットコインが100万1,000ドルから98万5,000ドルに大幅下落する」という未来の見出しを冗談めいて投稿した経緯があり、また2020年12月にも「10万1,000ドルから8万5,000ドルに下落」という発言を行っている。
実際にビットコインは2025年、10万1,000ドルを超えた後に8万ドルを割った。
市場を動かすCZ氏の発言 今後の展望と投資家への影響
バイナンス創業者という立場にあるCZ氏の発言は、仮想通貨市場において極めて強い影響力を持つ。
特に今回のように価格帯に具体的な言及があった場合、個人投資家から機関投資家まで幅広い層の心理に作用する可能性がある。
一方で、市場は過去の動きとは異なるパターンを描くことも多く、CZ氏の予測通りに進む保証はない。価格が高騰すれば規制の強化や、過熱感による調整局面も予想されるため、投資家には冷静な判断が求められるだろう。
注目すべきは、CZ氏が単なる価格予測にとどまらず、時価総額という広い視野から暗号資産全体の未来を語っている点にある。
市場の成熟化や新規技術の台頭、法制度の整備が今後の相場形成にどのように影響するかを注視しておく必要がある。