グレースケール、新ETF「BCOR」を発表 ビットコインを保有する企業群へ集中投資

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米グレースケールは2025年4月30日、新たなETF「グレースケール ビットコイン・アダプターズETF(BCOR)」を発表した。
ビットコインを財務資産として採用する企業への投資を目的とするもので、米国発の暗号資産関連ETFとして注目を集めている。

目次

ビットコイン採用企業に照準、構成銘柄はテスラやメルカドリブレ

グレースケールが新たに発表した「BCOR」は、暗号資産市場の成熟を背景に登場した、企業の財務戦略と暗号資産の交差点に位置するETF(※1)だ。
ティッカーシンボルは「BCOR」で、米Indxxが提供する「Indxx Bitcoin Adopters Index」(※2)に連動する。これは、ビットコインを財務準備資産として積極的に採用している企業のパフォーマンスをトラッキングするために設計されたものである。

構成銘柄には、テスラ、ネクソン、メルカドリブレといった名だたる企業が並ぶ。
テスラは早期からビットコインを企業資産として購入したことで知られ、メルカドリブレは決済手段としての採用実績がある。日本企業ではメタプラネットが含まれており、ビットコインを軸とした事業展開を加速させている。
加えて、暗号資産関連の金融サービスを提供するギャラクシーデジタルや、決済インフラを提供するブロックも名を連ねる。ビットコインのマイニングを行うMARAやライオットプラットフォームズ、さらにはセムラーサイエンティフィックといった多様な業種の企業が含まれている点が、このETFのユニークさを際立たせている。

4月29日時点での「BCOR」の市場価格は25.31ドルとなっている。

※1 ETF(上場投資信託):株式市場に上場されており、通常の株式のように売買できる投資信託。分散投資が可能で流動性が高い点が特徴とされる。

※2 Indxx Bitcoin Adopters Index:米Indxx社が構築した株価指数。ビットコインを財務資産として採用する上場企業を対象に構成され、暗号資産の企業導入度合いを測る指標とされる。

分散化と規制環境の変化で高まる投資妙味、BCORが切り拓く市場の新局面

BCORの登場は、単なるETFの拡充以上の意味を持つと考えられる。ビットコインが金融機関や国家だけでなく、企業レベルでの採用が進行している現状を背景に、「どの企業がどのようにビットコインを扱っているのか」を可視化し、投資判断の新たな基準を提示している。従来の暗号資産ETFが「ビットコインそのもの」や「マイニング」に直接的に焦点を当てていたのに対し、BCORはその採用者側に目を向けた点で、構造的に新しい。

規制環境の整備が進む米国市場では、ETFが個人投資家にも広がりやすい手段として認識されており、今後も他企業のビットコイン採用が進めば、指数の構成銘柄の入れ替えやリバランスも想定される。
これにより、投資対象は時代とともに進化し、動的なポートフォリオが形成されていく可能性が高い。

一方で、価格変動リスクや暗号資産への世論の変化がETF価格に与える影響は無視できない。投資妙味がある半面、構成企業の財務方針や市場動向を注視する姿勢が求められるだろう。
ビットコイン市場自体も依然として不安定な側面を持っており、こうしたETFがどの程度のリターンをもたらすかは、今後の企業動向と制度の進展に委ねられている。

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