プリンストン・デジタル・グループ、国内初のデータセンター「TY1キャンパス」1期棟を稼働開始

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2025年4月24日、プリンストン・デジタル・グループ(PDG)は、日本国内初の拠点となるデータセンター「TY1キャンパス」1期棟の稼働開始を発表した。
埼玉県さいたま市に位置するこの施設は、AI対応を含むハイパースケールニーズに応える最先端拠点として、今後の日本市場における重要な拠点となる見通しである。

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大規模投資と最先端仕様で注目集める「TY1キャンパス」

プリンストン・デジタル・グループ(PDG)は、2021年に東京で最大級のハイパースケール(※)施設建設を目指し、10億米ドル(約1500億円超)を投じる計画を明らかにしていた。
その成果の第一歩となる「TY1キャンパス」1期棟が、今回正式に稼働を開始した。所在地は埼玉県さいたま市であり、アクセス性とインフラ環境に優れるエリアである。

1期棟の電力供給能力は48MWに達し、さらに続く2期棟でも同規模の供給能力を確保する計画で、最終的には合計96MWに到達する見込みだ。
施設構成としては、1階が機械室エリア、2階がオフィスエリア、3階から6階がデータホール、そして屋上には空調チラーが設置されている。

1期棟の全フロア構築完了は2026年12月末を予定しており、現在も開発が進行中である。
今後、PDGは2期棟の建設にも着手し、AI需要に対応できる体制をさらに強化していく方針である。

※ハイパースケール:大規模なクラウドコンピューティングサービスを効率的に提供するために設計された、超高密度で拡張性の高いデータセンター施設。

埼玉という立地選定とAI需要への対応で未来を見据える

TY1キャンパスの立地には、拡張性と接続性という二つの大きな利点がある。
埼玉県は大規模データセンター用地として豊富な土地を持ち、安定した電力供給網が整備されている。また、光ファイバーインフラも充実しており、主要通信事業者との高品質な接続が可能である点も見逃せない。
これらは首都圏からの距離を保ちつつ、冗長性(※)とコスト効率を兼ね備える戦略的な選択と言えるだろう。

PDGは2017年の創業以来、アジア太平洋地域6カ国に20拠点以上のデータセンターを展開し、合計1.1GWのIT電力を供給してきた。
近年では、ChatGPTの登場を契機にAI向けデータセンターの需要が急拡大しており、PDGもこれを見越して3年前からAI対応施設の開発を進めている。すでにムンバイ(インド)とジョホール(マレーシア)でAI対応型データセンターの運用を開始しており、日本はその3番目となる。

今回稼働を開始したTY1キャンパスについて、CEOのラング・サルガメ氏は「TY1は日本における初めてのデータセンターであり、ラック当たり140kWという高密度の性能を備えている。世界でも最も先進的なAI向けデータセンターと言える」と述べた。
生成AIや機械学習などの用途に最適化された設計は、今後の市場需要を的確に捉えたものと評価できる。

日本におけるAI需要拡大の波を背景に、TY1キャンパスは単なるインフラ拠点にとどまらず、次世代デジタル社会の基盤となることが期待される。PDGの戦略的展開は、日本のデータインフラ整備の未来を大きく左右する存在となるだろう。

※冗長性:システムやネットワークにおいて、一部に障害が発生しても全体が継続稼働できるよう、複数の機器や経路を備えておく設計思想のこと。

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