Web3マッチングプラットフォーム『WAVEE』、早川CEOが語るWeb3市場の今後と『Plus Web3』との提携について

Web3/AI領域に特化した転職エージェント「Plus Web3 Agent」

最先端のテクノロジー領域で働きたい人材と優良企業のマッチングを支援しています。
少しでも興味のある方は、お気軽に「無料キャリア相談」をご利用ください!

Web3.0時代の仕事マッチングプラットフォームを展開する株式会社WAVEEと、本メディアを運営する株式会社プロタゴニスとの業務提携を行いました。Web3/AI人材市場の活性化と日本企業の競争力強化に向けた取り組みについて、早川CEOにインタビューを行いました。

■WAVEE株式会社
WAVEEは、2022年に創業以来、Web3領域において革新的な人材マッチングプラットフォームを展開。現在は1700人以上のアクティブユーザー数を獲得し、SBIグループや博報堂グループ、DMMなどの大企業での導入実績を持つなど、Web3領域での人材マッチングサービスとして確固たる地位を確立しています。

今回は、同社のCEOである早川裕太氏にお話を伺い、創業からの歩み、事業の特徴、そして同社が目指す未来について深掘りしていきます。

目次

経営者プロフィール

WAVEE Inc. CEO 早川裕太

早川裕太(はやかわ ゆうた)/ エッグフォワードのChief Growth Officerを経て、2024年7月にWAVEE Inc.の代表取締役CEOに就任。十数年前にAI領域を専門とする研究からキャリアをスタートし、楽天での新サービス開発、TECHFUND(テックファンド)でCTOとしてスタートアップや大企業の新規事業支援に従事。2017年頃からブロックチェーン領域に本格参入し、ウォレットアプリやNFTマーケットプレイスの開発などを手がける。高齢者向けフィンテックサービス「ファミトラ」を創業しCSOおよびCTOとして活躍、総額17億円の資金調達に成功。人材領域とWeb3テクノロジーを融合させた新たなビジネスモデルの構築に情熱を注いでいる。

第1部:創業の想いと事業の強み

創業の原点と事業の歩み

――WAVEEを創業された(経営を引き継がれた)きっかけや背景について教えてください。

早川:WAVEEを始めたきっかけは、実は2021年末にアメリカでWeb3×HRのプロジェクトが1億ドルの資金調達を行ったことです。このモデルが、私が2017年にICOで実現しようとしていたモデルとかなり類似していたのです。2017年当時はあまり理解されていませんでしたが、徐々に理解が広まってきたことを感じ、そのコンセプトを色々とアップデートしてきました。

そして、ご縁があったエッグフォワードと共にWAVEEをスタートさせました。エッグフォワードはHR系の企業で、大企業向けのイノベーションを促進するための戦略コンサルティング等を行っており、人材や組織の開発やコンサルティングに強みを持っていました。彼らのコンサルティングを通じて見出された企業の課題を元にプロダクト開発するというユニークな取組みも行っており、私たちのビジョンと合致していました。

ありがたいことに事業は順調に成長しており、先日(2024年7月)にはエッグフォワードからカーブアウトして独立した企業として歩み始めたところです。

――創業から現在まで、どのような変化や成長を遂げてこられましたか?

早川:当初はWeb3領域の人材に特化したサービスとして開始し、招待制のモデルを採用しました。初期に入ってくる人材のレベルを高めることを目的としていたからです。マッチングがうまくいかないと、サービスが成り立たなくなりますから、初期の人材が優れていることが重要でした。

現在では1700人以上のアクティブユーザーを獲得し、SBIグループや博報堂グループ、DMMなど大企業での採用も進んでいます。国内のWeb3事業者に従事している人材の希少性が高い中で、これだけのユーザーの方が使ってくださっていることは大きく、ありがたいと考えています。

また、単なる正社員の採用だけでなく、副業やフリーランス、さらには法人としての案件受注まで対応範囲を広げてきました。経営者や役員クラスの方々もWAVEEを利用してくださるようになり、BtoBでのマッチング事例も増えています。

独自の強みと市場での価値提供

――御社の事業における最大の強みや差別化要因は何だとお考えですか?

早川:私たちの最大の強みは、ブロックチェーン技術を活用した独自のビジネスモデルです。WAVEEでは、各個人がWAVEEに知人を招待すると、招待した証明としてNFTを招待主に付与します。要は”人材版のNFT”とも言えます。そして、その招待された人が求人企業とマッチングした際に、WAVEEに支払われた報酬の一部が招待証明NFTを持つ招待主に還元されます。

こうした人材版NFTのモデルは、世界中を見てもほぼ存在していない独自のものです。さらに、このシステムを発展させる大きな特徴が3つあります。

1つ目は、招待した相手が1度目のマッチングで招待主が還元を受けられるだけでなく、その後も未来永劫マッチングするたびに分配が行われることです。例えば、Aさんを招待した場合、Aさんの人材NFTを持つことになり、Aさんが仕事を得るたびにマッチング報酬を永続的に得られます。

2つ目は、ネットワーク効果を高めるために、二次のつながりの人がマッチングしても報酬が得られる点です。これにより、人脈が広い人を招待した方がリターンが大きくなるため、人材ハブとなっている人が参加しやすくなります。結果として、WAVEE全体が拡大していく仕組みになっています。

3つ目は、同じ人材を複数の人が招待しようとする場合の対応です。先に招待した人が人材NFTを得られるようになっているため、早く招待しようとするインセンティブが働きます。

――お客様にどのような価値を提供していると考えていますか?

採用企業向けにとっては、”従来のリファラル採用の課題”を解決する仕組みも提供しております。
リファラル採用で声をかける相手は、「転職しうる人」の中で、「自社に関心を持ちそうな人」であり、彼らが「転職を考えている時」になるのが一般的で、採用できるかは「運ゲーム」な要素もありました。一方でWAVEEの場合には、そうしたフィルタリングが一切必要なく、友人・知人であれば誰でも招待できる点に強みがあります。

なぜなら、従業員の方としては、直接招待した相手が仕事獲得を考えていなくとも、その先の人が、何らかの会社で仕事を得れば十分効果があるためです。そのため、通常のリファラル採用に比べて、格段にプールが広げやすいモデルとなっています。

そして、類は友を呼ぶ的に、マインドセットが近しくカルチャーフィットしやすい人材から順にプールが広げられる仕組みです。これにより、自社カルチャーを薄めず優秀人材が採用できるので、採用を継続的に行う企業にとっては特に効果的となります。

――人々や社会にどのようなインパクトを出されたいですか?

早川:私たちは「優秀な人に、その人の価値が最も発揮される最適な仕事を紹介して、世の中全体で生める付加価値を最大化する」をミッションに掲げています。従来の人材紹介業界では、情報をクローズドにすることで利益を上げるモデルが主流でした。しかし、それでは限られた範囲でのマッチングとなってしまいがちです。

本当に最適な仕事を提供しようと思えば、世の中のあらゆる仕事や人材の情報をブロックチェーンを介して統合できればよいと考えその仕組みを作っています。

これにより、これまで積極的に転職先を探していなかったハイスキル人材の発掘や、本人の能力を真に発揮できる仕事とのマッチングによる価値創出の増加、世の中の人材に関する付加価値の最大化による日本のGDP向上と所得の増加、給与水準が上がることによる国際的な人材競争力の向上など、社会全体に大きな価値を提供できると考えています。

事業の成功事例・実績

――特に印象に残っている成功事例や、誇りに思っている実績を教えてください。

早川:WAVEEはすでに国内外で多くの企業に導入されており、日本では前にお伝えしたような大企業グループやその他上場企業でも採用が進んでいます。国内のWeb3事業者に従事している人材の希少性は高く、1000~2000人程度がそれぞれ複数のWeb3企業で働いているとされる状況下で、WAVEEはすでに1700人以上のアクティブユーザー数を獲得しています。

また、企業の経営者や管理職の方がWAVEEに登録し、他社から案件を業務委託で受注するなど、BtoBでのマッチング事例も増えています。これは私たちが当初想定していなかった使われ方で、WAVEEの可能性の広がりを感じさせるものでした。

さらに、PlayMining、SHINSEKAI Technologies、Kudasai、boarding bridgeといったWeb3領域の主要なコミュニティや企業・サービスとも連携を進めており、エコシステムの拡大に成功しています。

業界の展望と今後の事業戦略

――御社が属するWeb3/HR領域の今後の展望をどのように見ていますか?

早川:Web3業界、特にブロックチェーンやトークンエコノミー、それらを基にして作られるDAOは、今後の組織形態を変えていく、アップデートしていくと思っています。

実はブロックチェーンに関わる前から、DAOに近しい組織形態がメインになっていくのではないかと10年くらい前から考えていました。過去の歴史を見ると、組織形態はどんどんアップデートされています。日本の組織形態はアメリカから輸入されていますが、大規模生産方式から始まり、スタートアップ的な組織が増え、さらに組織として尖っていく傾向が進んでいます。

最終的な形態としては、個人がメインになっていく時代が来るのではないかと思っています。個人がプロジェクトに対して有機的に関わり、ゴールを達成したら解散してもいいし、複数のプロジェクトに参加するような形になると考えています。

――その中で、御社はどのような戦略や方向性で事業を展開していく予定ですか?

早川:今後の戦略としては、まず人材NFTを売買可能な独自マーケットプレイス開設を計画しています。人材の将来性や成長可能性をもとに、人材に投資・支援できる新しい仕組みの構築も目指しています。

また、現在はWeb3領域に特化していますが、スタートアップ領域への展開も視野に入れています。すでにスタートアップ1万社のCEO/CFOとコンタクトのある事業者との提携が確定しており、オープンイノベーション系事業者との共同プロダクト構築や、300万人以上のキャリア情報を保有するプラットフォームとの連携なども準備を進めています。

さらに、グローバル展開も重要な戦略の一つです。将来的には全世界の人々と仕事をつなげることを目指しています。また、BtoB市場は国内だけでも約1000兆円あるとされる大規模な領域であり、この市場での拡大も計画しています。

第2部:グローバルなビジョンとプロタゴニスト社との提携

企業理念と未来へのビジョン

――御社の企業理念や大切にしている価値観について教えてください。

早川:「優秀な人に、その人の価値が最も発揮される最適な仕事を紹介して、世の中全体で生める付加価値を最大化する」というのが私たちのミッションです。あらゆる人が何らかの領域で優秀だと思っており、そうした人々が才能を最大限発揮して活躍できる場を提供することで、生産性を高め、日本全体のGDP向上や経済活性化を目指しています。

また、Web3の理念である「分散しているものを繋ぐ 」という価値観も大切にしています。従来の人材業界では情報をクローズドにすることで利益を上げるモデルが主流でしたが、私たちは情報を繋いでいくことで利益を生み出せるモデルを構築し、真に最適なマッチングを実現したいと考えています。

――Web3業界の現状と課題についてどのようにお考えですか?

早川:米国でトランプ大統領が戦略的ビットコイン準備金設立を進めたり、暗号資産関連事業者にとって最大のリスクであった証券取引委員会(SEC)による暗号資産規制にも緩和が見られるなど、グローバルでは暗号資産・Web3業界の事業者にとって追い風が吹いています。

また、世界トップクラスのVCとして知られる「a16z」では、暗号資産領域とAI領域を重視しており、暗号資産領域では約1.14兆円もの圧倒的な規模のファンドを組成し、世界の覇権を握るWeb3企業を常に探し続けています。

日本国内においても、暗号資産・Web3に好意的な規制・税制の整備が進んできています。このように、バブルを越えてグローバルで着実に健全な市場ができつつあるのに対して、国内ではWeb3業界についてはまだ情報が得られないことも多く、人材の流入も限定的であるのが現状です。

プロタゴニスト社との提携の意義

――この度プロタゴニスト社と提携されたとのことですが、その狙いについて教えてください。

早川:Web3/AI領域は急速に変化しており、国内企業の成長とグローバル市場での競争力強化には、適切な人材の確保が不可欠です。そこで、Web3/AI領域において先端をゆくWAVEEとプロタゴニスト社で連携することで、この領域で活躍しうる人材に対して、より適した企業とのマッチングを実現したいと考えました。

プロタゴニスト社はWeb3/AI領域のインタビューメディア「Plus Web3」を主軸に、Web3/AI領域に特化した人材サービスを提供しています。彼らは自社メディアを通じたWeb3人材への直接的なアプローチを強みとし、先端テクノロジー領域に特化した独自の人材データベースを形成しています。

WAVEEの特徴であるブロックチェーン技術を活用したDAOマッチングプラットフォームと、プロタゴニストの持つWeb3/AI人材ネットワークを組み合わせることで、より最適なマッチングが可能となります。トークンエコノミーを活用した新しい働き方の提案と、専門知識を持った人材の流動化を促進し、Web3/AI領域における日本企業の競争力向上を目指します。

――具体的にどのような取り組みを進めていく予定ですか?

早川:まず、プロタゴニスト社のメディア「PlusWeb3」を通じて蓄積した人材データベースとWAVEEのマッチングプラットフォームを連携させます。また、Web3/AI領域における求職者向けの共同イベントやセミナーの開催も計画しています。さらに、両社のネットワークを活用したWeb3/AI領域の市場拡大に向けた啓発活動も進めていく予定です。

提携を通じて、Web3/AI領域における日本のプレゼンス向上に貢献していきたいと考えています。

グローバル展開とDAO的組織の未来

――今後のグローバル展開についてのビジョンを教えてください。

早川:私たちが創りたい未来は、誰もが自分の才能を最大限に発揮できる仕事に出会える世界です。そのためには、国内市場に限らず、グローバルな視点で人材と仕事をマッチングさせたいと思っています。

今後はプロタゴニスト社との提携を足がかりに、国内のWeb3/AI人材の発掘と育成を加速させながら、グローバル市場への展開も視野に入れています。既に海外の先進的なWeb3/AI企業と日本の優秀な人材をつなぐプラットフォームとしての役割も果たし始めており、さらにグローバルで有名なLayer1チェーンのエコシステムとの連携も決まっております。

理想の組織形態としては、先程お伝えしたように個人がメインなっていく形で、固定的な環境で固定的な仕事をするのではなく、様々な仕事に参加し、最もパフォーマンスを発揮できるようになっていくのがWeb3.0時代の理想的な働き方ではないでしょうか。

このような未来を実現するためにも、WAVEEとプロタゴニスト社の提携は大きな一歩になると確信しています。

まとめ:変革を続けるWAVEEの未来とプロタゴニスト社との提携

早川裕太氏との対話を通じて、WAVEEが単なる人材マッチングサービスではなく、Web3技術を活用して人材業界全体のパラダイムシフトを目指す革新的なプロジェクトであることが伝わってきました。従来の「情報をクローズドにして利益を得る」モデルから「情報をオープンにすることで利益を得る」モデルへの転換は、人材業界に新しい風を吹き込む可能性を秘めています。

特に印象的だったのは、プロタゴニスト社との提携によって広がるWAVEEの可能性です。WAVEEのブロックチェーン技術を活用したDAOマッチングプラットフォームに、プロタゴニスト社のWeb3/AI人材ネットワークを組み合わせることで、より精度の高いマッチングが実現することが期待されます。両社の強みを活かした共同イベントやセミナーの開催、市場啓発活動を通じて、Web3/AI領域における日本のプレゼンス向上に貢献していくことでしょう。

グローバルでは暗号資産・Web3業界の事業者にとって追い風が吹く中、国内においても人材の流動性を高め、適切なマッチングを実現することで日本企業の競争力強化につなげる。そんなWAVEEとプロタゴニスト社の挑戦が始まっています。

WAVEEへの登録方法

本記事を読んで頂いた方はPlusWeb3が発行する招待コードを通じて、WAVEEへ登録が可能となります。Web3やAI分野に興味のある方や、キャリアチェンジを検討している方の登録を受け付けています。WAVEEの特徴である人材NFTシステムを通じて、あなたのスキルを最大限に活かせる仕事に出会える可能性が広がります。

WAVEEへの登録は招待制となっており、以下よりご登録くださいませ。

WAVEE サービス概要

「WAVEE」は、「Give to Earn」をコンセプトに人と仕事の最適なマッチングを促すべく、あらゆる人材・案件をブロックチェーンを介してDAO(分散型自律組織)的に統合することを目指す仕事マッチングプラットフォームです。人材がより高い生産性を発揮できる環境を提供し、人・組織双方に最適な状態を作るために構築されたトークンエコノミーを実装しています。

これまでにも国内最大級のWeb3コミュニティ群や人材プラットフォームの数々との提携を進め、Web3業界における求人のハブを目指しています。

会社情報

  • 会社名:株式会社WAVEE(WAVEE Inc.)
  • 所在地:東京都千代田区神田多町2-1-23 神田東山ビル7F
  • 設立:2022年11月(2024年7月にエッグフォワード社からカーブアウト)
  • 代表者:早川 裕太
  • 事業内容
    • Web3特化型人材マッチングプラットフォームの運営
    • ブロックチェーン技術を活用したHRサービスの開発
    • 人材NFTの発行・管理
  • 公式サイトhttps://wavee.world/
  • サービス紹介動画https://www.youtube.com/watch?v=MjCSaDkbnJE

Plus Web3は「最先端技術に取り組むテクノロジー領域(Web3/AI)に特化したキャリア支援サービス」


Plus Web3 Agentは、AI開発やブロックチェーン技術など、急成長する先端技術分野への転職をサポートする専門エージェントです。
経験者はもちろん、異業種からの転身を検討される方にも最適な機会をご紹介しています。

  • 成長産業であるAI業界やWeb3領域でのキャリアを検討している
  • 未経験からでもAI・Web3業界に挑戦できる道を探している
  • 自分のスキルを最先端技術分野でどう活かせるか知りたい

こんな方におすすめです

業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたの経験・スキル・志向性を丁寧にヒアリングし、最適な企業とポジションをマッチングします。
まずは無料キャリア相談で、あなたの可能性を広げるチャンスを掴みませんか?

Web3企業

AI企業

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Please Share
  • URLをコピーしました!
目次