アドビが宮崎市でデザイン講習会を開催 生成AIとフォント技術で“ギョーザ”を全国発信へ

2025年4月16日、アドビ社が宮崎市で開催したデザイン講習会にて、地元のぎょうざ店主らが最先端の生成AI技術やフォント活用法を学び、宮崎ギョーザの魅力を発信するポスターを制作した。
生成AIの力で、宮崎ギョーザの魅力を全国に アドビと協議会の共創が実現
2025年4月16日、東京のアドビ社が宮崎市中心部にあるコワーキングスペース「ATOMica宮崎」でデザイン講習会を実施した。
今回の講習会は、宮崎市ぎょうざ協議会とアドビが連携し、地域ブランドとしての「宮崎ギョーザ」の魅力を全国に発信する取り組みの一環として行われた。
参加したのは、ぎょうざ店の店主ら11人。
アドビ社から講師が招かれ、最新の生成AIを活用した画像制作や、印象的なフォントの選び方・活かし方について指導が行われた。
参加者は、各自のパソコンやスマートフォンを駆使し、地域の特色や店舗ごとの強みをデザインに落とし込んだ。結果として、計9点の個性豊かなポスターが完成し、どれも宮崎の“食”の魅力を直感的に伝えるビジュアルに仕上がった。
これらのポスターは今後、東京をはじめとする首都圏の主要エリアで掲示される予定だ。
宮崎市ぎょうざ協議会の渡辺愛香会長は「全国1位のPR力を目指したい」と語り、過去に日本一の座に就いた“ぎょうざ購入額”の再奪取に意欲を見せている。
ポスター掲示から次の一手へ 宮崎ギョーザが辿るブランド強化の展望
今回の講習会は、単なるデザイン学習にとどまらず、地域資源のブランド化に向けた大きな布石となるだろう。
ポスター制作を通じて、参加者は自店の魅力を“見える化”し、観光客や消費者との新たな接点を築く機会を得た。
ビジュアルコミュニケーションによる情報伝達の強化は、SNSなどのデジタルメディアとの相性も良いため、拡散効果も期待できる。
参加店舗の発信力向上が地域全体のブランド価値を押し上げていく可能性は高いだろう。
今回の事例は、地方の食文化と最先端技術との融合がもたらす新しい価値創出の一端を示しているといえるのではないだろうか。