石破首相、AMDリサ・スー会長と会談 AI開発での日米連携を強化へ

2025年4月17日、石破茂首相は米半導体大手AMDのリサ・スー会長と首相官邸で会談し、人工知能(AI)分野における日米の協力強化を確認した。
石破首相は、日本を世界で最もAIの開発・活用がしやすい国にする意向を示し、スー会長も連携の重要性を認識した。
AI開発での日米協力強化 石破首相とAMDスー会長が会談
2025年4月17日、石破茂首相は首相官邸で、米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)のリサ・スー会長と会談した。
会談では、人工知能(AI)分野における日米の協力強化が主要な議題となった。
石破首相は、「日本を世界で最もAIの開発・活用がしやすい国にしたい」と述べ、日米の連携の重要性を強調した。
また、AIの技術革新とリスク対応を両立させる新たな法案を今国会に提出したことを紹介し、「わが国への投資を含め、緊密な関係が構築できるようにしたい」と述べた。
リサ・スー会長は、世界的な連携の必要性を認識し、関係省庁や研究分野での協力を進める意向を示した。
さらに、首相は青色発光ダイオード(LED)などの素材となる化合物半導体の大規模生産技術を開発した米ジョージア工科大学のラッセル・デュプイ教授とも会談し、「研究を日本、世界の発展に生かしていきたい」と語った。
日米のAI技術協力と今後の展望
石破首相とAMDのリサ・スー会長との会談は、日米間のAI技術協力を深化させる重要な一歩となった。
日本政府はAI分野への投資を促進するため、半導体産業を含むAI関連産業への財政的支援を強化している。
また、日米間のAI協力は、経済安全保障の観点からも重要性を増している。
特に、中国のAI技術の急速な進展に対抗するため、日米両国は生成AIの研究開発や知識共有を強化する方針を示している。
一方で、AI技術の進展に伴うリスクへの対応も求められている。
日本政府は、AI技術の安全性や倫理性を確保するため、既存の法制度を活用しつつ、業界の自主的な取り組みを促進する方針を示している。
しかし、スタートアップ企業などリソースの限られた企業にとっては、リスク管理の負担が大きくなる可能性があり、政府の支援策が求められる。
総じて、石破首相とリサ・スー会長の会談は、日米間のAI技術協力を深化させる契機となった。
今後、日本がAI技術の研究開発と利用を促進しつつ、リスク管理や倫理的課題への対応を進めることで、世界におけるAI先進国としての地位を確立することが期待される。