バリュークリエーション、BTCに1億円追加投資 仮想通貨累計3億円に

2025年4月14日、東証グロース上場のバリュークリエーション株式会社は、取締役会において1億円分のビットコイン(BTC)を追加購入する決議を行った。
これにより、同社の仮想通貨投資額は累計3億円となる見通しだ。
着実に進められる仮想通貨投資戦略、評価損益も四半期ごとに開示へ
今回の決議により、バリュークリエーションは2025年4月から8月にかけて段階的にビットコインを追加取得する計画を打ち出した。
同社は既に3月17日と31日に、それぞれ1億円ずつを投じてビットコインを購入済みであり、今回の決議は第三弾の投資となる。
これまでの取得状況としては、初回に約8.02BTC(平均取得単価1,246万3,333円)、2回目に約7.8191BTC(同1,279万4,550円)を購入している。
バリュークリエーションは市場価格の動向を見極めながら、長期視点での仮想通貨投資を進めている。
また、保有するビットコインの評価損益は、今後四半期ごとに決算短信で開示する方針であり、投資家に対する透明性を重視した姿勢がうかがえる。
背景には、価格変動が激しい仮想通貨市場においても資産の一部を分散させ、中長期的な収益機会を捉える意図があるとみられる。
投資拡大の裏にある成長戦略と仮想通貨への期待 マーケットはどう反応するか
バリュークリエーションが進める仮想通貨への投資は、単なる短期的な値上がり益を狙った動きではない。
四半期ごとの評価開示を明言している点からも、企業活動における仮想通貨の位置づけを、より制度的・持続的な資産運用の一環として捉えていると推測される。
現在のビットコイン市場は、価格が高騰と調整を繰り返す不安定な状況にあるが、それでも同社が追加購入に踏み切った背景には、今後の成長余地や普及拡大への期待があると考えられる。
仮想通貨は一部の先進企業や機関投資家を中心に、既にポートフォリオの一部として組み込まれている。
こうした動きは、国内上場企業によるデジタル資産の活用を後押しする材料にもなり得るだろう。
とはいえ、ボラティリティ(※)の高さを踏まえた上でのリスクマネジメントは不可欠であり、今後の市場動向と企業姿勢の両面に注目が集まるところだ。
※ボラティリティ:価格の変動性を示す指標。数値が高いほど価格の上下動が激しく、投資リスクも大きくなる。