将来宇宙輸送システムとLetaraが協定締結 ハイブリッドエンジンのロケット共同開発を本格始動

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2025年4月14日、東京都中央区に本社を構える将来宇宙輸送システムが、1月に北海道発のスタートアップLetaraと包括連携協定を締結し、ハイブリッドエンジンによる新型ロケットシステムを共同開発すると発表した。同社は2028年の打上げを目指す計画を明らかにしている。日本国内における新たな宇宙輸送技術の確立を狙う取り組みとして注目が集まる。

目次

液体と固体の中間技術で飛行実証へ ハイブリッド型エンジンの優位性

将来宇宙輸送システムはこれまで、液体燃料エンジンを軸に開発を進めてきた。
今回の協定により、新たにハイブリッドエンジン技術を導入する方針を打ち出し、飛行実証の早期実現を視野に入れている。

ハイブリッドエンジンは、液体燃料エンジンと固体燃料エンジンの中間に位置する推進方式であり、構成部品に共通性が高いことから既存技術の活用がしやすく、開発コストや期間の圧縮が期待される。また、燃料の扱いやすさや構造の単純化も進めやすく、安全性の面でも優れているとされる。

この技術を共に推進するLetaraは、北海道大学の支援を受けて2020年に設立されたスタートアップ企業である。独自に開発を進めているのは、プラスチック燃料を用いたスラスター(微小推進装置)など。こうした研究蓄積が今回のロケットエンジン開発に転用される形となる。

協定締結により、Letaraは今後、本格的に大型推進システムの設計と試験に関与する見通しで、両社は燃焼試験やシステム設計の段階から共同で開発体制を構築していくとされている。

宇宙ビジネスの競争に挑む国内連携 多様なパートナーシップが鍵

将来宇宙輸送システムが掲げる最終目標は、2028年における人工衛星の軌道投入である。そのためにはロケット本体の打上げ成功だけでなく、信頼性と再現性の高い推進機構の確立が不可欠である。
現在、同社は国内外の技術パートナーと連携を進めており、米国の新興宇宙企業Ursa Major Technologiesとも提携関係を築いている。これにより、ハイブリッド型だけでなく、液体燃料エンジンなど他方式の技術比較も可能となり、開発リスクの分散と柔軟な対応力の向上につながる。

今回のLetaraとの連携は、こうした分散型・協業型の開発体制の一環と捉えられる。
従来の宇宙開発が官主導だった日本において、ベンチャー企業が前線に立つこの構図は、新たな産業モデルの胎動とも言える。特にハイブリッドエンジンの分野では、世界的にも実用例が限られるため、国内発での成功事例が生まれれば、日本の宇宙ビジネス全体にとって大きな弾みとなるだろう。

今後の注目点は、2025年から開始されるシステム設計と燃焼試験の進捗である。開発の節目ごとに技術的成果やスケジュール更新が発信されれば、宇宙産業への投資や人材流入の追い風ともなり得るだろう。
将来宇宙輸送システムとLetaraの挑戦は、日本の宇宙輸送分野の可能性を押し広げる試金石となるかもしれない。

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