Canva、「Visual Suite 2.0」を発表 6つのAI機能でユーザーの創造性を向上

Canvaは2025年4月10日(米国時間)、米国で開催されたイベント「Canva Create」にて、最大規模のアップデートとなる「Visual Suite 2.0」を発表した。
AIを活用した6つの新機能を搭載し、デザインと業務の融合を図ることで、ビジネスユーザーの創造性と生産性を一新することを目指している。
AIと統合されたVisual Suite 2.0がもたらすデザインと業務の革新
今回発表された「Visual Suite 2.0」は、同社のビジュアルコミュニケーションプラットフォーム「Canva」を大幅に強化するものであり、特に6つの新しいAI機能が注目されている。
「Canva AI」は、ユーザーがAIとチャットしながら、招待状やプレゼンテーションなどのクリエイティブプロジェクトをゼロから作成可能であり、テキストやスライドの生成、デザインのサイズ変更ができ、音声でのやりとりもサポートしている。
「Canva Code」は、コーディングの知識がなくても、対話型のテキストプロンプトを使用してアニメーションやインタラクティブな要素を追加可能であり、電卓やフラッシュカードなどのデザイン要素を簡単に実装できる。
「Magic Charts」は、データを視覚的に魅力的に表示するためのAI機能であり、スクロール可能なレポートやインフォグラフィックを作成し、データとデザインのギャップを埋めることができる。
「Canva Sheets」は、AIを活用したスプレッドシート機能であり、データの視覚化や分析を容易にし、ビジネスユーザーの業務効率を向上させる。
「Canva Photo Editor」は、Visual Suite 2.0の一部として、AIを活用した高度な画像編集機能を提供するツールである。
照明条件を考慮した背景生成、不要なオブジェクトの除去、ポイント&クリックでの要素選択など、プロフェッショナルな編集作業を直感的に行える。
「Magic Studio at Scale」は、大量のコンテンツ作成を支援するAI機能であり、マーケティングキャンペーンや多言語対応など、さまざまなニーズに対応する。
今後の展望
Canvaが発表したVisual Suite 2.0は、AI技術を中核に据えた包括的なビジュアルコミュニケーションプラットフォームとして、今後のビジネスツール市場において重要な位置を占める可能性がある。
特に、Canva AIやCanva Code、Magic Chartsなどの機能は、非デザイナーでも高度なビジュアルコンテンツを迅速に作成できる環境を提供しており、業務の効率化と創造性の向上を同時に実現することが期待される。
さらに、CanvaはAI技術のさらなる活用と機能拡張を進め、ユーザーの多様なニーズに応えるプラットフォームとしての地位を確立していくと考えられる。
ユーザーにとって、より効率的で創造的な業務遂行が可能となり、企業全体の生産性向上にも寄与することが期待される。