イスラエル軍が投稿した「ジブリ風AI画像」に批判殺到 戦争描写にアニメ活用の是非問う声

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2025年3月31日(日本時間)にイスラエル軍がSNS上に投稿した「ジブリ風AI画像」が波紋を呼んでいる。アニメスタイルで軍事活動を描写するという試みに対し、国内外で批判の声が相次いでいる。戦争表現にアートスタイルを用いることの是非、そしてAI技術の倫理的課題があらためて問われている。

目次

アニメスタイルの戦争描写が物議 イスラエル軍の投稿が招いた批判の背景

イスラエル軍は2025年3月31日、SNSアカウントを通じて、AIによって生成された「ジブリ風」の画像4枚を投稿した。
画像にはイスラエルの国旗を掲げた要塞を守る兵士、対空砲を操作する水兵、戦闘機に搭乗するパイロットなどが描かれており、柔らかな色彩とアニメ調のタッチで仕上げられていた。
投稿文には「我々もジブリの流行に乗ってみることにしました」と書かれており、SNS上で流行中のアニメスタイルに便乗する意図があったと考えられる。

背景にはAI技術の急速な進展がある。OpenAIは3月25日にChatGPTの画像生成機能を強化し、ユーザーがより詳細な指示で高品質な画像を生成できるようになったばかりだ。これにより、ジブリ風や水彩風などの人気スタイルで手軽に画像を作成できるトレンドが広がっている。

しかし、この投稿は即座に批判を浴びた。最大の問題は戦争や軍事行動といったシリアスなテーマが、アニメという軽やかな文脈で描かれている点にある。
SNS上では「戦争の現実を美化している」「ジブリ作品は戦争の悲惨さを描いているのに、真逆の使い方だ」といった声が多数上がった。中には「AIは必要ない」と語る投稿も見られ、技術の使い方そのものに疑問を投げかける意見も少なくなかった。

「宮崎駿なら激怒する」声も アートと戦争表現の境界線に問われる倫理

批判の一因には、スタジオジブリが築き上げてきた作品の精神との乖離がある。
ジブリの共同創設者である宮崎駿監督は、かねてより反戦的なメッセージを作品に込めてきた人物である。代表作『風立ちぬ』や『天空の城ラピュタ』には軍事力の愚かさや人間性の喪失が描かれており、単なるエンターテインメントにとどまらない深い思想が込められている。
2003年にはイラク戦争への抗議としてアカデミー賞授賞式への出席を辞退した過去もある。

こうした背景を踏まえ、SNSでは批判の反応が目立った。ジブリ風のアートスタイルを軍事広報に利用する行為自体が、スタジオの理念を損なう行為として受け止められている。

この事例は、AIアートと戦争表現が交差した象徴的な出来事であり、今後のプロパガンダの形に大きな影響を与える可能性がある。
AIにより感情を喚起する画像が容易に生成される現代では、使用の文脈や目的が厳しく問われる。
特に軍事や宗教、人権といったテーマでは、国際的な倫理ガイドラインの整備が求められる一方で、表現の自由とのバランスも重要となる。
今回の事例は、その議論の出発点となり得るものだろう。


イスラエル軍の投稿:
https://www.instagram.com/p/DH1G3JKt44I/?utm_source=ig_web_copy_link

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