AI搭載銃コン「G’AIM’E」、新たに「ガンバレット」など3作品対応でゲーム体験が進化

2025年3月13日、達成電器はAI搭載のガンコントローラー「G’AIM’E(ゲイム)」に「ガンバレット」「スティールガンナー」「スティールガンナー2」を収録すると発表した。発売は同年秋を予定しており、価格はベーシックパックが89.99ドル、プレミアムパックが119.99ドルとなる。
次世代ガンコントローラー「G’AIM’E」の特徴
「G’AIM’E」は、プラグアンドプレイ型の最新ガンコントローラーである。「タイムクライシス」に加え、今回発表された追加タイトル3作品はプレミアムパックに収録される。2人プレイにも対応しており、往年のアーケードゲームの興奮を家庭でも再現できる仕様になっている。
「G’AIM’E」の大きな特徴は、AI技術を活用し、銃口に搭載されたカメラでディスプレイを認識する点だ。この仕組みにより、従来のガンコントローラーが抱えていた赤外線センサーの設置やCRTディスプレイ(※)の使用といった制約を解消する。
また、従来のガンコントローラーは入力遅延の問題があったが、「G’AIM’E」はAIがリアルタイムで画面の位置や向きを解析することで、応答速度の向上を実現している。接続もシンプルで、専用のガンコントローラーをHDMIディスプレイに接続するだけでプレイ可能だ。
2025年3月15日に開催される「ハピネットゲームフェス!〜2025 春の陣~@秋ベルサール秋葉原」では、「G’AIM’E」の試遊出展が予定されている。開発者は「最新技術を活用しながら、ガンシューティングゲームをより手軽に楽しめる形で提供することを目指した」とコメントしており、発売への期待が一層膨らむ。
ユーザーへの影響と今後の展望
「G’AIM’E」の発表を受け、ガンシューティングファンからは高い期待が寄せられている。特に、CRTディスプレイを必要とせず、最新の液晶ディスプレイでも快適にプレイできるのは大きな利点である。
競合製品との違いとして、「G’AIM’E」はAIを活用したカメラ認識方式を採用しており、赤外線センサーを必要としない点が挙げられる。これにより、設置の手間が省かれるだけでなく、より直感的で精度の高い操作が可能となる。また、比較的手の届きやすい価格帯であることも魅力だ。
現在発表されている対応ゲームはレトロ作品が中心だが、新規タイトルや、より広範なジャンルへの対応が進めばユーザー層の拡大につながるだろう。今後の展開次第では、VRやARとの連携により、より没入感の高いシューティング体験を提供する製品へと発展する可能性もある。
AIによる認識精度の向上と操作性の快適さがどこまで実現されているのか、今後の実機レビューに注目したい。
※CRTディスプレイ:ブラウン管を使用したディスプレイ方式。従来のガンコントローラーはこの方式に依存していたため、液晶ディスプレイでは正常に動作しないことが多かった。