BOBGとソニーのSoneiumが連携、デジタルアセット発行を加速

2025年3月13日、デジタルアセットの発行・管理・運用を担うBOBG PTE. LTD.が、ソニーのブロックチェーン「Soneium」との連携を発表した。今後、BOBG社はSoneium上でのデジタルアセット発行を正式に支援し、企業のプロジェクト価値向上とSoneiumエコシステムの成長を促進する見込みだ。
BOBGとSoneiumが連携
BOBGは企業のデジタルアセットの発行から管理、運用、そして暗号資産取引所への上場までを一貫してサポートする企業として知られている。
今回の連携においては、Soneium上で開発されるプロジェクトのデジタルアセット発行を正式に支援することになった。具体的には、企業がデジタルアセットの発行に伴うバックオフィス業務の課題を最小限に抑え、プロジェクトの本質的な価値向上に集中できる環境を整備するとのことである。
Soneiumは、ソニーグループとWeb3を専門とする企業、Startale Groupの合弁会社が開発した、Ethereumのレイヤー2ブロックチェーン(※)と位置づけられる。
ユーザーフレンドリーなインターフェースと、Web3開発のための主要インフラに対応していることが特徴である。
特にゲームやエンターテインメント分野を含む多様なプロジェクトの創出を目指しており、今後のエコシステム発展が期待されている。
デジタルアセットの発行が可能になったことで、アセットの発行者が煩雑なバックオフィス業務から解放され、より本質的な業務に注力できるようになることが期待される。
※レイヤー2ブロックチェーン:既存のブロックチェーン(レイヤー1)上に構築された二次的なネットワークで、メインチェーンの処理能力や速度を向上させる技術。
BOBGの25回以上の実績でSoneiumエコシステム拡大へ
BOBGはこれまでに25回以上のデジタルアセット発行の実績を持ち、その経験と専門知識がSoneiumのエコシステム拡大に貢献することが期待される。
Soneiumは、日本発のプラットフォームとして、IP侵害対策などを打ち出して、プラットフォームとしての優位性を得ようとしている。
ただし、Web3プラットフォームには競争の激化や一般ユーザーへの普及など、広く普及するためには課題も山積している。
課題に対し、Sonyは各社との連携を強めて普及を推進していく方針とみられる。先日は、LINEとの協力を発表し、Soneium上で4つのミニアプリを展開する計画を明らかにした。
今回のような連携を通じて、プラットフォームを取り巻くエコシステムがより豊かになっていくことが望まれる。
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