VS Code拡張「Cline」、DeepSeek R1とV3を無料で提供開始

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米Cline Botが2025年3月12日までに、Visual Studio Code(VS Code)向けのAIコーディングアシスタント拡張機能「Cline」上で、中国の大規模言語モデル「DeepSeek-R1」と「V3」を無料で利用可能にした。

目次

新機能の詳細と利用方法

Clineは、ユーザーの指示に基づき、生成AIのAPIやウェブブラウザに自律的にアクセスし、既存ファイルの修正、新規ファイルの作成、コードの実行などを行うAIエージェントである。

今回のアップデートにより、DeepSeek社が提供する大規模言語モデル「DeepSeek-R1」と「V3」を無料で利用できるようになった。これらのモデルは、Webサービスやスマートフォンアプリから無料で利用可能であり、公式のAPIから呼び出す場合は有料となる。

ユーザーは、Clineの設定メニューからモデルを選択し、「deepseek/deepseek-r1:free」や「deepseek/deepseek-chat:free」(V3を指す)を選ぶことで、これらのモデルを利用できる。ただし、API呼び出しのレートリミットが設定されており、アクセスが困難になる場合がある。

開発者への影響と今後の展望

Clineが提供する新機能により、開発者はAIの力を借りてコーディング作業を効率化できる。具体的には、ユーザーの命令に応じて生成AIのAPIやウェブブラウザに自律的にアクセスし、既存ファイルの修正、新規ファイルの作成、コードの実行などを行うことが可能である。これにより、開発プロセスの効率化が期待される。

しかし、API呼び出しのレートリミットが設定されているため、利用状況によってはアクセスが困難になる可能性がある。今後、これらの制限がどのように緩和され、開発者の利便性が向上するかが注目される。

ClineとDeepSeekモデルの組み合わせは、AIコーディングアシスタントの普及を加速させる可能性が高い。特に、無料で高性能なAIモデルを提供することで、スタートアップ企業や個人開発者がAI技術を活用しやすくなり、多様なアプリケーションの開発が促進されると考えられる。

さらに、オープンソース戦略を採用するDeepSeekの取り組みは、AI技術の民主化に寄与し、グローバルな開発者コミュニティとの連携を強化する可能性がある。

しかし、API呼び出しのレートリミットやアクセス制限といった課題が残るため、今後のアップデートや改善が期待される。

総じて、ClineとDeepSeekモデルの連携は、AI開発の新たな可能性を示しており、その動向に注目が集まるだろう。

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