米ブロードコム、第2四半期売上高見通しで市場予想を上回る

米半導体大手ブロードコムは、2025年3月6日に発表した第2四半期(2─4月)の売上高見通しが約149億ドルに達すると予測している。
この数字は、LSEGがまとめたアナリスト予想の147億6000万ドルを上回っており、AI半導体の需要増が主な要因とされている。ブロードコ
AI半導体市場での急成長がブロードコムを牽引
ブロードコムは、2025年第2四半期において売上高が149億ドルに達すると予測している。この見通しは、LSEGがまとめたアナリスト予想を上回るものであり、その背景にはAI半導体市場での成長がある。
特にデータセンター向けのカスタムAIチップの需要が急増しており、エヌビディアの高価な製品に対する代替として、ブロードコムのカスタムチップが注目されている。
第1四半期の業績も好調で、売上高は前年同期比25%増の149億1600万ドルを記録した。
また、調整後の1株当たり利益(EPS)は1.60ドルとなり、アナリスト予想の1.49ドルを上回る結果となった。
この好業績の主な要因として、AI半導体(※)の売上が前年同期比で77%増加し、41億ドルに達したことが挙げられる。ブロードコムは今後もAI関連分野での成長を続けると見られている。
※AI半導体:人工知能(AI)に関連する処理を行うための特化型の半導体。データセンターやクラウドコンピューティングなど、AI処理において高速・高性能な演算を可能にするチップが主に使用される。
市場の反応と今後の展望
ブロードコムの第1四半期の業績発表と第2四半期の売上高見通しを受けて、同社の株価は急騰した。AI半導体に対する需要の強さと、ブロードコムのAI関連ビジネスの成長が投資家の信頼感を高めている。
特に、AIインフラの拡大に伴い、ブロードコムの製品がエヌビディアの代替として選ばれる可能性が高いことが市場の期待を後押ししている。
ブロードコムは今後も成長を続ける見通しであり、2025年第2四半期にはAI半導体売上が44億ドルに達すると予測している。これは前年同期比で44%の増加にあたる。
さらに、同社はハイパースケール顧客との関係を深め、データセンター向けのカスタムAIチップの開発を進めていることから、今後の展開にも期待が寄せられている。