AI面接官のVARIETAS、6億円を調達し人材採用を強化

2025年3月7日、AI面接官サービスを提供する株式会社VARIETASが、ベンチャーキャピタルのALL STAR SAAS FUNDやグローバル・ブレインから総額6億円の資金調達を実施したと発表した。
この資金は、営業やエンジニアの人材採用に充てられ、同社のサービス拡充と顧客基盤の強化を目指す。
VARIETASのAI面接官と資金調達の背景
VARIETAS(バリエタス)は、2019年12月に設立された、東京都世田谷区に本社を構える企業である。
同社は、「AIを活用した面接官サービス」を提供しており、エントリーシートの読み込みから一次面接の実施、評価までをAIが担当する。 これにより、企業は候補者を多角的に評価し、公平な選考を実現できる。
今回の6億円の資金調達は、ALL STAR SAAS FUNDやグローバル・ブレインといったベンチャーキャピタルから行われ、主に営業やエンジニアの人材採用に充てられる予定である。 これにより、サービスの拡充と新規顧客の獲得を加速させる狙いがある。
AI面接官の機能と導入事例
VARIETASのAI面接官は、求職者の回答に応じて質問をカスタマイズし、経済産業省が定める「社会人基礎力」を構成する30の評価項目を、多角的に評価することが可能である。
これにより、従来の面接プロセスで見逃されがちな候補者のポテンシャルを発掘し、公平な選考を支援する。
実際に、結婚式場大手のノバレーゼでは、従来の1分間の自己PRによる一次選考から、AI面接官を活用した面接に切り替えることで、学生が自身の個性や強みを十分に表現できる環境を提供している。
さらに、キリンホールディングスでもAI面接官の本格導入が決定しており、多様性を重視した採用活動の推進に寄与している。
市場のニーズと今後の展望
近年、AI技術の進化に伴い、企業はより効率的で客観的な採用手法を求める傾向が強まっている。 特に、リモートワークの普及により、オンラインでの採用プロセスが一般化し、AI面接官の需要が高まっている。
VARIETASは、今回の資金調達を機に、さらなる研究開発を推進し、新規顧客の獲得を目指している。
特に、大手企業向けのサービス拡充が期待されており、今後の展開に注目が集まる。
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