霞ヶ関キャピタル、新たな冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH 大阪南港Ⅰ」の建設に着工

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2025年3月3日、霞ヶ関キャピタル株式会社は大阪市住之江区において冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH 大阪南港Ⅰ」の建設に着工したと発表した。
このプロジェクトは物流業界が直面する労働力不足や過酷な作業環境の改善を目指し、最新の自動化技術を導入した施設となる予定である。

目次

物流業界の課題と新施設の役割

日本の物流業界は、2024年問題と呼ばれるトラックドライバーの不足や高齢化に伴う労働力不足に直面している。これらの課題は特に冷凍・冷蔵物流の分野で深刻であり、低温環境での作業は労働者にとって過酷な条件となっている。
これらの問題に対応するため、霞ヶ関キャピタルは冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH 大阪南港Ⅰ」の建設を開始した。
この倉庫は約23,200パレットの収納が可能であり、1階が荷捌きなどの作業エリア、2階以上が高さ約25メートルの吹き抜け構造で、-25℃の保管エリアとなっている。
こうした設計により冷凍環境内での人手作業を不要とし、高効率な保管と作業環境の改善を実現する。

「LOGI FLAG TECH 大阪南港Ⅰ」は、阪神高速道路4号湾岸線「南港北IC」から約1.3kmの距離にある。大阪南港へのアクセスも良好な立地であり、海運貨物の取り扱いに適している。
さらに地震や津波などの自然災害に備え免震基礎を採用することで、事業継続計画(災害や事故などの緊急事態が発生した際に、企業が重要な業務を中断させず、または早期に再開するための計画)の観点からも信頼性の高い施設となっている。

冷凍自動倉庫の導入は労働力不足や過酷な作業環境の改善の促進につながるだろう。
自動化技術により冷凍環境内での人手作業が不要となり、労働者の負担軽減と安全性の向上が期待される。
また高効率な保管が可能となることで、物流業界全体の効率化になりうるだろう。

今後の展望

「LOGI FLAG TECH 大阪南港Ⅰ」の竣工は2027年10月を予定している。
霞ヶ関キャピタルは、今後も冷凍冷蔵分野における自動化技術の導入を推進し、持続可能な物流ソリューションの提供を目指している。

一方で、自動化技術の導入には初期投資が大きく、運営コストが増加する可能性がある。
特に冷凍自動倉庫の運営には高いエネルギーコストが伴うため、長期的な経済性が懸念される。また労働力の自動化が進むことで、従来の作業員の雇用が減少するリスクも存在する。これにより地域経済や雇用市場に悪影響を及ぼす可能性があるため、慎重な対応が求められる。

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