digglue、新サービス「BatteryPass by CiReta!」提供開始 欧州電池規則対応で電池パスポート実現を支援

2025年3月3日、株式会社digglueは新サービス「BatteryPass by CiReta!」の提供開始を発表した。本サービスは、欧州電池規則(EU Battery Regulation、以下EU電池規則)の13条6項(b)に対応し、電池へのQRコード表示とウェブサイト表示を可能にする。
電池QRコード義務化迫る、「BatteryPass by CiReta!」が課題解決の助け舟に
これにより、EU電池規則の要求事項を満たすとともに、2027年2月18日までに義務化となる電池パスポート(※)への対応を支援するとしている。
EU電池規則は、電池製品の環境負荷低減とリサイクル促進を目的として制定された。この規則により、製造業者は製品のトレーサビリティと迅速な情報開示が求められている。
特に、2027年より義務化されるQRコード表示への対応は、電池の製造、ブランド管理、流通において急務の課題となっているという。
「BatteryPass by CiReta!」は、企業が欧州電池規則に適合するための以下の機能を提供する。
まず、電池に付与されたQRコードからアクセス可能な専用ウェブページを簡単に構築できる。これにより、製造日、性能、原材料情報など、必要な情報をわかりやすく表示することが可能となるようだ。
次に、各電池に固有のIDを割り当て、一元管理が可能なプラットフォームを提供する。これにより、不具合発生時のロット特定やリサイクル時の追跡を迅速に行えるようになるとされる。
さらに、EU電池規則や関連ガイドラインの改正があれば、システム側で情報項目のアップデートを自動的にサポートする機能も備えている。
これらの機能により、企業は規制対応を効率的かつ確実に行うことができるとされる。
今後の展望
同社は、今後も電池パスポートにとどまらず、ほかの製品へのデジタルパスポート展開を通じて、幅広い業界に対し、サステナブルなソリューションを提供していく方針を示している。
EU電池規則の適用が進むにつれ、電池パスポートの重要性はさらに高まると考えられる。特に、欧州市場に製品を展開する企業にとって、トレーサビリティの確保は避けて通れない要件となるだろう。こうした背景を踏まえると、「BatteryPass by CiReta!」の需要は今後拡大すると予測される。
今後も規制動向を注視し、持続可能な社会実現に貢献する技術の開発が期待される。
※電池パスポート:電池のライフサイクル全体に関する詳細な情報を記録し、透明性とトレーサビリティを確保するためのデジタル証明書。2027年2月18日からEU域内で義務化される予定である。