マイクロソフト、南アフリカに54億ランドを追加投資 クラウドとAIインフラを強化

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米マイクロソフトは2025年3月6日、南アフリカにおけるクラウドサービス「Azure(アジュール)(※)」の需要増加に対応するため、2027年末までに約54億ランド(約2億9681万ドル)を追加投資する計画を発表した。
この投資は、クラウドおよび人工知能(AI)インフラの拡充を目的としており、同国のデジタル経済発展に寄与する見込みである。 

目次

南アフリカにおけるクラウド需要の高まりとマイクロソフトの戦略的投資

南アフリカでは、デジタル化の進展やリモートワークの普及により、クラウドサービスの需要が急速に拡大している。特に、AI技術の導入が進む中、企業は大量のデータ処理能力を必要としており、高性能なクラウドインフラの需要が高まっている。 

マイクロソフトは、これらの市場動向に対応するため、南アフリカにおけるクラウドおよびAIインフラの拡充を進めている。
同社は既に、ヨハネスブルグとケープタウンに企業向けデータセンターを設立するために204億ランドを投資しており、今回の追加投資はその取り組みをさらに強化するものである。 

さらに、マイクロソフトはセンチュリオン地区に新たなデータセンター・キャンパスの建設を計画しており、同国におけるクラウドインフラのさらなる強化を目指している。 

デジタル人材育成と南アフリカの経済成長への寄与

マイクロソフトは、技術認定試験の費用を負担することで、クラウドアーキテクチャ、AI、サイバーセキュリティなどの分野で5万人のデジタルスキルを持つ人材を育成する計画を発表した。
この取り組みは、南アフリカの若年失業率の高さや、IT分野の専門人材不足に対応するものであり、同国のデジタル経済の発展に寄与することが期待されている。 

また、マイクロソフトは過去5年間で400万人のアフリカ人に対してデジタルスキルの訓練を提供しており、今後5年間でさらに3000万人の訓練を目指している。

一方で、デジタルスキルの育成が進んでも、実際の雇用創出に結びつかない場合、期待された効果が得られないことも懸念される。
マイクロソフトの投資が持続可能な形で南アフリカの経済に寄与するためには、地元企業との連携や、雇用創出に向けた具体的な施策が求められるだろう。

※クラウドサービス「Azure(アジュール)」:マイクロソフトが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームで、データの保存やアプリケーションの実行など、多様なクラウドサービスを提供している。

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