HubSpot、デザインツール「Canva」との連携を強化 デザイン作成がよりスムーズに

HubSpot Japanは2025年3月4日、CRM(顧客関係管理)プラットフォーム「HubSpot」とデザインツール「Canva」の連携強化を発表した。
この統合により、HubSpot上でCanvaのデザイン機能を直接利用できるようになり、マーケティングやコンテンツ制作の効率が向上する。特に、シームレスな操作性の向上やAIによるデザイン生成の活用が可能になった点が特徴だ。
HubSpotとCanvaの統合強化で実現する利便性
今回の連携強化により、Canvaのデザイン機能と、AIによるデザイン・コンテンツ自動生成機能「Magic Studio」のAIツールが、HubSpotのプラットフォームで利用できるようになる。HubSpot内に「Canvaを使用してデザイン」ボタンが追加され、タブを切り替えることなくデザインの作成・編集・公開が完結する。
従来は別のプラットフォームで作成したデザインをアップロードする必要があったが、この統合により手間が削減され、作業の効率化が図られる。
また、メールテンプレートやSNS投稿、ランディングページなどのコンテンツをHubSpot上で直接作成できるようになった点も大きな強みだ。
特にマーケティングチームにとっては、ブランドイメージを統一しつつ、スピーディーにクリエイティブを制作できる環境が整ったと言える。さらに、CanvaのAI機能「Magic Studio」が利用可能になり、画像生成やレイアウト提案が自動化されることで、デザインの手間が軽減される。
これらの機能を利用するにはCanvaのサブスクリプション契約が必要となる。
AI活用でデザイン制作の効率化が加速
視覚的マーケティングの重要性が高まる中で、CanvaのAI機能をHubSpot内で活用できることは、企業のマーケティング活動において競争力を強化する要素となるだろう。
特にデザインの専門知識がないマーケターにとって、直感的な操作でプロフェッショナルなコンテンツを作成できる点は大きな魅力と言える。
一方で、企業のマーケティング活動におけるAI活用が一般化するにつれ、「どの程度AIに依存するか」という判断が重要になる。
AIの提案を活用しつつ、人間のクリエイティビティを活かすバランスが求められるだろう。
HubSpotとCanvaの連携は、企業のマーケティング業務を効率化する有力な選択肢の一つだが、他のツールとの組み合わせやコスト面を考慮しながら、最適な運用方法を見極める必要があると考えられる。
今後、HubSpotとCanvaのさらなる連携拡大や、他のデザインツールとの統合の可能性に注目が集まる。