米AI企業コアウィーブ、IPO申請で時価総額350億ドル超を目指す 近年のテクノロジー分野で最大規模の上場案件か

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米国のクラウドコンピューティング企業であるコアウィーブが、2025年3月3日に、ナスダック市場への新規株式公開(IPO※)を申請したと報じられた。
同社は企業価値350億ドル以上を目指す見通しをしているようだ。

目次

コアウィーブの急成長とIPOの詳細

コアウィーブ(CoreWeave)は、2017年にニュージャージー州ローズランドで設立され、人工知能(AI)開発向けにクラウドベースの高性能なGPUインフラを提供している企業である。

特に、半導体大手・エヌビディアの最新GPUを活用したデータセンターの運営に注力しており、マイクロソフトのAzureやアマゾンのAWSと競合関係にある。 

コアウィーブは、2024年決算の売上高が19億2000万ドルに達し、前年の8倍以上に増加した。しかし、純損失も前年の5億9370万ドルから8億6340万ドルに拡大している。
急成長と損失拡大の背景には、AI関連の需要増加とそれに伴う大規模な設備投資があると推測される。

2025年2月末には、コアウィーブがIPO申請により最大で40億ドルの資金調達を目指していると報じられていた。今回のティッカーシンボルは「CRWV」となる予定で、主幹事証券会社にはモルガン・スタンレー、JPモルガン、ゴールドマン・サックスが選ばれている。

コアウィーブのIPOは、近年におけるテクノロジー分野で最大規模の上場案件となる可能性があるという。

市場の反応と今後の展望

コアウィーブのIPO申請は、AI関連企業への投資家の関心を再び高めている。
特に、エヌビディアがコアウィーブに出資していることから、技術力と将来性への期待が寄せられている。市場では、コアウィーブがAIクラウドサービスのリーダーとしての地位を確立する可能性があるとの見方が広がっているようだ。

今後、コアウィーブはIPOを通じて得られる資金を活用し、データセンターのさらなる拡張や技術革新を進めることで、競争力を高めることが期待できる。
また、AI市場全体の成長に伴い、同社のビジネスモデルも強化される可能性があるだろう。ただし、急成長に伴う損失拡大や競合他社との競争激化など、投資家はリスク要因も慎重に評価する必要がある。

競争が激化するテクノロジー分野において、持続的な成長を実現するためには、技術革新やサービスの差別化が不可欠であると思われる。
リスク要因を慎重に評価しつつ、コアウィーブが今後どのように競争力を維持し、成長を遂げるのか注目していきたい。

※IPO(Initial Public Offering)
企業が株式を新規に公開し、証券取引所に上場すること。資金調達や知名度向上を目的とするが、財務情報の開示義務や市場の影響を受けるリスクも伴う。

関連記事:米AI企業コアウィーブ、40億ドル調達目指し1週間以内にIPO申請へ

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