TIS、自律型人材育成ツール「Practice」を正式提供開始

TIS株式会社は2025年3月3日、自律型人材育成を支援するWebアプリケーション「Practice」の正式提供を開始した。このツールは、ユーザー自身のリフレクションを促進し、AIフィードバック機能を活用することで、継続的な成長を支援することを目的としている。2023年4月より20社300名を対象に無償トライアルが実施されていたが、ユーザーの要望を取り入れた正式版が今回リリースされるに至った。
リフレクションを促進し、成長を支援する「Practice」の特長
「Practice」は、自律型人材の育成を目的としたツールであり、PCやスマートフォンからアクセス可能なWebアプリケーションとして提供される。
ユーザーは1日1回、約180問の質問の中からリフレクション(※)を入力することで、自己認識を深め、成長の機会を得ることができる。
AIフィードバック機能は、本ツールの大きな特長の一つだ。
AIがキャリアコンサルタントや哲学者の視点を模倣し、ユーザーのリフレクション内容を評価・分析することで、個々の考え方を整理し、より深い洞察を得ることを助ける。
また、フィードバックの伝達手段として、10種類のスタンプを用いる機能が追加され、視覚的にわかりやすくフィードバックを受け取ることが可能になった。
「価値観ギャラリー」と呼ばれる機能では、ユーザー自身が大切にしている価値観を一覧で確認できる。これにより、自己の価値観に基づいた行動の一貫性を意識しやすくなる。
「プラネットモデル」と名付けられた理論に基づき、個人とチームの成長を統合した質問と対話のサイクルが提供される点も、組織開発における活用の幅を広げる要素となっている。
※リフレクション:自己の行動や考えを振り返り、理解を深めるプロセスのこと。
トライアル結果と今後の展望
2023年4月から実施された無償トライアルには、約20社300名の人材育成担当者やチームリーダーが参加した。
利用者からは「自己認識が深まった」「継続的な振り返りが習慣化された」といったポジティブな意見が寄せられた。
一方で、フィードバック機能の拡充や、リフレクションの継続を促す仕組みの強化が求められ、これらの要望を踏まえた改良が行われた。
正式版の提供開始により、「Practice」はより多くの企業や組織で活用されることが期待される。今後は、ユーザーインターフェースの改善や、新たな分析機能の追加など、さらなる発展が見込まれる。
TISは、本ツールを通じて、自律型人材の育成を促進し、個人および組織の成長を支援していく見込みだ。
一方で、リフレクションを重視する文化が根付いていない企業にとっては、導入ハードルが高い可能性もある。継続的な使用を促す仕組みや、導入初期のサポート体制をどれだけ充実させられるかが、普及の成否を分けるポイントになるだろう。
「Practice」詳細:
https://www.tis.jp/service_solution/practice
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