マイクロソフト、2025年5月にSkypeを廃止しTeamsへ統合を発表

マイクロソフトは米国時間2月28日、コミュニケーションツール「Skype」のサービスを同年5月5日をもって終了し、今後は「Microsoft Teams」に統合することを発表した。 これは、同社がTeamsに注力し、Skypeの主要機能を引き継ぐことを目的としている。
Skype廃止の背景とTeamsへの移行
Skypeは2003年に設立され、インターネットを利用した音声通話サービスとして世界中で広く利用されてきた。2011年にはマイクロソフトが約85億ドルで買収し、その後もビデオ通話やメッセージング機能を強化してきた。
しかし、近年ではZoomやSlackなどの競合他社の台頭により、ユーザー数が減少傾向にあった。特に新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークが普及する中、これらのツールが急速にシェアを拡大した。
マイクロソフトは、こうした市場の変化に対応するため、2017年にMicrosoft Teams(※)をリリースした。
Teamsは、チャットやビデオ会議、ファイル共有、プロジェクト管理など、多彩な機能を備えた統合型プラットフォームである。特に企業向けの機能が充実しており、Office 365との連携も強化されている。 これにより、多くの企業がTeamsを導入し、利用者数は急増した。その結果、マイクロソフトはSkypeのサービスを終了し、Teamsにリソースを集中させる決定を下したと考えられる。
※Microsoft Teams:マイクロソフトが提供する統合型コミュニケーションプラットフォーム。チャット、ビデオ会議、ファイル共有、プロジェクト管理などの機能を備え、Office 365との連携が強化されている。
ユーザーへの影響と今後の展望
Skypeのサービス終了に伴い、ユーザーはTeamsへの移行が求められる。マイクロソフトは、SkypeアカウントでTeamsにログインできるようにし、チャット履歴や連絡先を自動的に引き継ぐ機能を提供する予定だ。
また、TeamsではSkypeの主要機能に加え、会議の主催やスケジュール管理、コミュニティの作成・参加などの追加機能を無料で利用できる。ただし、国内外の電話番号への有料通話サービスは段階的に廃止される予定である。
ユーザーからは、長年親しんだSkypeの終了を惜しむ声も上がっているが、より多機能で統合されたTeamsへの期待も高まっている。マイクロソフトは、今後もTeamsの機能強化を進め、ユーザーエクスペリエンスの向上を図る方針だ。
SkypeからTeamsへの移行がスムーズに進むかどうかが、同社の戦略の成否を左右する重要なポイントとなるだろう。Teamsが市場でのシェアを拡大し、Skypeの遺産を受け継ぎながら新たな価値を提供することが期待される。
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