約40カ国が参加したAI国際協力の新たな枠組み 「広島AIプロセス・フレンズグループ」が東京でスタート

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2025年2月27日、東京都内で「広島AIプロセス・フレンズグループ」の初会合が行われた。この場には約40カ国・地域が集結し、生成AIに関する国際ルールの策定に向けた動きが本格化している。
今回の会合は、先進国のみならずアジア太平洋地域や欧州各国も巻き込んだ広範な取り組みであり、今後の国際連携の行方を左右する重要なステップといえる。

目次

協力の要となるG7と幅広い国・地域の結集

このグループは先進7カ国を中心に、韓国やオーストラリア、シンガポールなどを含む約40の国・地域で構成されている。急速に進化するAI技術への対応は世界規模の課題とされ、各国で開発や利用が加速する今こそ、統一的なガイドラインや倫理指針の確立が不可欠だ。

石破茂首相は開会式に寄せたビデオメッセージで、「AIの進化スピードに遅れず、グローバルに安心安全で信頼できるAIを実現するために、各国が協力して対応していくことが必要だ」と訴えた。

また、一部の国ではAIを産業競争力強化の切り札と位置付ける動きが見られ、民間企業の研究開発に対する投資が一段と活発化している。
こうした動向を踏まえれば、参加国同士が互いの政策やノウハウを共有することは、自国のAI産業を育成するうえでも大いに意義があると考えられる。

さらに、今後の議論においてはプラットフォーム企業の影響力が大きい米国だけではなく、中国との協調も視野に入れる必要があるだろう。
国際社会における規範作りをどのように進めていくのか、今回のグループが中心的役割を担うことになる可能性が高いとみられている。

国際的な連携の展望

参加者の間では、日常生活で浸透しつつあるAI技術をいかに安全で公正な形で普及させるかが極めて重要だとの共通認識があると思われる。
一方で、AIがもたらす軍事・セキュリティ分野での応用にも注目が集まっており、各国の思惑が交錯する場面もありそうだ。

経済成長や社会課題の解決に寄与する技術としてAIを位置付けるため、公的機関や民間セクターが協働する新たな仕組みづくりにも期待がかかる。
会合が順調に進めば、世界規模で安全かつ信頼できるAIの普及を促す原動力となるかもしれない。

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