テザー、AI分野への本格参入を発表 AIアプリ開発とオープンソースSDK公開へ
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2025年2月4日、ステーブルコイン発行企業テザーは、人工知能(AI)分野への本格的な参入を発表した。同社はAI翻訳や音声アシスタント、ビットコインウォレットアシスタントなどのアプリケーションを開発中であり、近くオープンソースのAIソフトウェア開発キット(SDK)を公開する予定だ。
AIアプリケーション開発とプライバシー重視の設計
テザーのCEO、パオロ・アルドイノ氏は、同社のAI部門であるテザーデータが現在、AI翻訳、AI音声アシスタント、AIビットコインウォレットアシスタントといったアプリケーションを開発していると明らかにした。
これらのアプリは、ユーザーのデバイス上でローカルに動作し、データと資金の自己管理を可能にする設計となっている。
テザーのAI分野への本格参入は、いくつかの重要な利点をもたらす。
まず、AIアプリケーションの開発により、ユーザーはより便利で効率的なサービスを享受できるようになる。特に、AIビットコインウォレットアシスタントは、仮想通貨の取引を簡素化し、ユーザーの資産管理を容易にする可能性が高い。
また、プライバシーを重視した設計により、ユーザーのデータがローカルで処理されるため、個人情報の保護が強化される点も大きな魅力である。
さらに、オープンソースのAI SDKの公開は、開発者にとって新たな機会を提供する。
多様なデバイスでのアプリケーション開発が可能になることで、テザーのエコシステムが拡大し、より多くのユーザーにリーチできるようになるだろう。これにより、テザーの市場競争力が向上することが期待される。
※SDK(ソフトウェア開発キット):特定のプラットフォームやアプリケーション向けのソフトウェアを開発するためのツールやライブラリのセット。
オープンソースAI SDKの公開と今後の展望
さらに、テザーは独自のAI SDKプラットフォームをオープンソースで公開する予定である。
このSDKは、HolepunchのJavaScriptランタイム「Bare」を基盤としており、組み込みデバイスやスマートフォン、ノートPC、サーバーなど、さまざまなハードウェアでの動作を想定している。これにより、開発者は多様なデバイス向けにAIアプリケーションを開発できるようになるだろう。
テザーは、2024年に130億ドルの純利益を達成した。
今後、テザーはAI技術の進化に伴い、新たな機能やサービスを提供することが期待される。
ただし、競争環境は厳しく、他社の動向にも注意が必要である。
テザーがどのようにして独自性を保ちつつ、ユーザーの期待に応えていくのかが、今後の成長において重要なポイントとなるだろう。
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