「Web3を活用した新たな推し活」ファンとアーティストの新たな関係性を築くロイヤリティプログラム
2024年6月27日、Animoca Brands株式会社(以下、Animoca Brands Japan)と三井物産株式会社は、株式会社LuckyFM茨城放送とWeb3を用いた新たなロイヤリティプログラムの創出に向けたPoCを「LuckyFes’24」において実施することが発表されました。
Web3を活用し、推し活の熱量をアーティストに届けることでファンとアーティストの新しい関係性を築くことを目指す本プロジェクトを見ていきましょう。
Web3を活用した新たなロイヤリティプログラム
Animoca Brands Corporation Limited(以下、Animoca Brands)の戦略的子会社であるAnimoca Brands Japanと三井物産株式会社(以下、三井物産)は、株式会社LuckyFM茨城放送とWeb3を用いた新たなロイヤリティプログラムの創出に向けたPoCを2024年7月13日〜15日に開催される「LuckyFes’24」において実施することを発表しました。
本PoCでは、「LuckyFes 2024」に参加するNovelbright、NEWS、私立恵比寿中学、超ときめき♡宣伝部をはじめとする63組のアーティストが参加予定です。
Animoca Brands Japanでは、トークンの企画・設計や流通支援などこれまで培ってきたWeb3分野における知識やノウハウを活用し、三井物産が提供する推し活を記録・可視化し、特典を貰えるサービス「オシトラ」と掛け合わせることで、Web3による新たなファン体験の創出を目指します。
※オシトラとは:OSHI(推し)とTRACK(足跡)を組み合わせた造語によって生まれたサービス名です。
「LuckyFes 2024」におけるロイヤリティプログラム
「LuckyFes 2024」におけるロイヤリティプログラムのPoCの内容を下記します。
PoCの概要
今回のPoCでは、ファンが行っているグッズ購入をはじめとする課金行動と、SNSでの発信やストリーミングなどの非課金行動を可視化し、それらの行動をデジタル上で証明するために譲渡不可のNFTである「SBT(ソウルバンドトークン)」を付与します。
そして、収集したデータやロイヤリティに合わせ、ファンの方々へ限定体験や限定コンテンツを提供していく予定です。
【検証項目】
・推し活の行動データ収集システムの構築・実装
・ロイヤリティを評価する適切な指標・タスクの設計
・ファンの推し活に対する、アーティストからのリワード設計
・収集したデータ管理・マーケティング活用可能性の検討
【実施期間】
2024年6月27日 〜 7月15日
PoCの背景
アーティストの成長にファンは欠かせない存在である一方、現在の推し活はファンのボランタリーな行動によって成り立ち、ファンに対して還元(報酬)の少ない応援の形になっています。ファンの価値ある推し活行動データの可視化やWeb3の活用を通じて、ロイヤリティ高く、活動量が多く応援してくれるファンに対して、適切に還元できる新たな推し活プログラムを創出すべく第1弾となるPoCを実施しました。
PoC第1弾では、ダンスボーカルグループ「IVVY」が2024年 5~6月に実施したライブイベントに合わせて、PoC第1弾を実施しました。PoCには500名超のファンが参加しました。
第2弾となる今回のPoCは、「LuckyFes’24」において63組ものアーティストに参加いただき、推し活の熱量をアーティストに届けることでファンとアーティストの新しい関係性を築くプラットフォーム「オシトラ」を活用し、ファンの行動データの可視化やファンの活動量の証明、活動量に応じたコンテンツ提供などを行い、Web3を活用したロイヤリティプログラムが実装可能であるかを検証します。
第1弾のロイヤリティプログラム PoC
第1弾のPoCではAnimoca Brands Japanと株式会社 エーライツ、日本コロムビア株式会社、三井物産が、ダンスボーカルグループ「IVVY」のライブイベントに合わせて2024年5月7日 〜 6月4日の期間にて、SNS発信やグッズ購入などの推し活行動を可視化、活動量に合わせてポイントを付与する取り組みを行いました。
ファンが行っているSNSでの発信やストリーミングなどの非課金行動とグッズ購入などの課金行動の可視化に加え、ファンクラブの在籍期間などの外部データとの連携し、それらの行動をデジタル上で証明するために譲渡不可のNFTである「SBT(ソウルバンドトークン)」を付与します。収集したデータや推し活度合いに合わせ、ファンの方々へ限定体験や限定コンテンツを提供していく予定とのことです。
Animoca Brands Japanについて
Animoca Brands Japanは、大手出版社、ブランド、教育、スポーツ競技団体、アスリート、アーティスト、ゲーム会社といった、日本の知財やコンテンツ(IP)ホルダーのWeb3.0の世界戦略を支援する目的で設立されました。香港を拠点とするWeb3の世界的リーディングカンパニーのAnimoca Brands Corporation Limitedの日本における戦略的子会社となります。
ブロックチェーン技術を活用したプラットフォームを構築・提供し、知財・IPホルダーがWeb3.0における自らのエコシステムを持ち、その中でNFTやトークンを発行できる仕組みを提供します。それによって、グローバルなファンと直接繋がり、コミュニティを構築し、成熟化させていくことを支援しています。
今後の展望
「LuckyFes’24」におけるPoCは、NFTが持つ可能性を広く示しており、新たなファンとアーティストの新しい関係性の構築へと繋がっています。
ここでは、NFTと推し活の可能性を見ていきましよう。
ファンの熱意と貢献を可視化
従来の推し活は、その熱量や貢献度が可視化されにくいという課題を抱えていましたが「LuckyFes’24」のPoCで活用されるSBTは、ファンの行動履歴を記録・証明することで、目に見えなかった貢献を「見える化」しています。
ファンは自身の活動がアーティストに貢献している実感を得やすくなるだけでなく、他のファンからも認められる機会が増え、コミュニティにおける一体感の醸成も期待できます。
また、アーティストにとっても、熱心なファンを把握しやすくなることで、より深い関係構築や、ファンに寄り添った活動が可能になると考えられます。
NFTが繋ぐアーティストとファンの共創関係
NFTは、デジタルコンテンツに希少性を付与することで、新たな収益化へと繋がります。
アーティストは、限定ライブ映像や楽曲、デジタルアートなどをNFTとして販売することで、従来のグッズ販売とは異なる収益源を獲得できます。
さらに、PoCで検証される「ロイヤリティに合わせたリワード設計」は、単なる一方的な還元ではなく、アーティストとファンによる双方向的な価値交換を生み出す可能性を秘めています。
例えば、ファンコミュニティ内でNFTアートを共同制作したり、NFT保有者による投票で次の楽曲を決定したりするなど、NFTを介した共創活動が活発化することで、これまでにないエンターテイメント体験が創造されることが期待されます。
関連リンク
▼株式会社LuckyFM茨城放送 公式サイト
https://lucky-ibaraki.com/
▼三井物産株式会社 公式サイト
https://bobg.gitbook.io/oshitoken-jp
▼Animoca Brands Japan 公式サイト
https://www.animocabrands.co.jp/
▼Animoca Brands Japan 公式X
https://twitter.com/Animocabrandskk
▼PoC 第1弾 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000093690.html
▼PoC 第2弾 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000093690.html
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