【まとめ】CLONE Xの設立から現在までの主要トピックを振り返り、展望を考察
この記事では、ブルーチップNFTとして世界で最も有名なNFTコレクションの1つ「CLONE X」について振り返ります。矢継ぎ早に色々なユーティリティを追加している印象ですが、それを線で見ることでその狙いを理解できればと思い、書いています。
CLONE Xとは?
まずは「CLONE X」の基本情報のおさらいから入ります。
「CLONE X(クローンエックス)」とは、クローン化した人間をコンセプトにしたNFTコレクションであり、メタバース時代のアバターとなることを目指しています。
Nikeに買収され話題となった、デジタルファッションNFTブランド「RTFKT(アーティファクト)」と、日本の著名な現代美術家である「村上隆」がタッグを組んで制作されたNFTコレクションであり、その豪華なチームとクオリティの高さから、販売後すぐに話題となりました。
○mint情報
合計20,000体が製作され、「8,367体がパブリックセール」「11,133体が既存のRTFKTホルダー向けプレセール」「500体が運営保有」となっています。プレセールでは、0.05ETHで、パブリックセールでは3ETHから1ETHまで30分ごとに0.1ETH値下がりしていく方式で販売されました。
ただ、パブリックセールは余りの人気で、スタート直後にエラーが発生し、購入できない状態となってしまいました。その後もパニックが起き、最終的には2ETH固定での販売となりました。
記事執筆時(2022年12月25日)において、フロア価格は約6ETHとなっており、販売価格から大きく成長していることがわかります。
○レアリティ
CLONE Xは9種類の特徴を持っています。
・Human
・Robot
・Demon
・Angel
・Reptile
・Undead
・Alien
・Murakami
・MURAKAMI
この中で、HumanとRobotの合計が75%以上を占めています。下に行くほどレア度が高く、非常に高額で取引されています。
○ロードマップ
HP上には4点のロードマップが掲載されています。
- メタバースなど、他のプラットフォームでも使用できる3Dファイルを作成する
- 物理的なアイテムの作成
- カスタマイズできる特別なNFTの提供
- RTFKT経済圏やCLONE X独自の体験の提供
CLONE Xホルダーはこれらの特典が受けられる他、村上隆さんの別のNFTコレクションの優先購入権が得られるなど、多くのユーティリティが存在します。
CLONE Xから発表される多くのユーティリティと企画
「CLONE X」はそのユニークなユーティリティの発表によって度々ニュースとなっています。今までに発表された主なユーティリティ、そして面白い取り組みをピックアップしてご紹介します。
○Space Pod
2021年の12月、パブリックセール終了後すぐに各ホルダーに1つずつ「Space Pod」が配布されました。これは”カスタマイズ可能なメタバース上の家”であり、自分のNFTを飾ったり、友人とハングアウトで会話したり、交流も可能です。
その後、PodXと呼ばれるSpace Pod拡張アイテムも販売され、カスタマイズ性が徐々に上がっています。
○MNLTH
NikeがRTFKT買収後、初のコラボNFTとして話題を呼びました。Nikeのロゴが入っており、謎解きをしていくことで多くのアイテムをゲットできるという、ホルダーを巻き込んだ大規模なオンラインイベントが開催されました。
例えば、このような問題が出され、解けたホルダーに限定アイテムをドロップするというものです。
○Sandboxとのコラボ
2022年3月、SandboxとのコラボでNFTコレクションが発表されました。
○POD CREATOR CHALLENGE
2022年3月、カスタマイズされたSpacePodで応募し、素敵なSpacePodを競うコンテストが開催されました。
勝者10組の様子がYouTubeに上がってましたが、ものすごいクオリティーですね、、。
○Nike CryptoKicksとのコラボで2052年の未来のスニーカー販売
2022年4月、コラボスニーカーを製作、販売しました。OpenSeaでも確認でき、大人気のコレクションとなっています。
○ホルダー限定イベントClone Xperience開催
2022年5月11日、ブルックリンにてホルダー限定イベントを開催。
○Clone X Curated
関連プロジェクトがCLONE Xホルダーに抽選で200個のNFTを提供。当選者には無料でエアドロップ。
○完全な3Dファイルと商業利用権の付与
各NFTに対応する3Dファイルの提供と商業的利用権が付与されました。
○RTFKT x Nike AR Hoodie
2022年7月、Nikeとコラボしたリアルなアパレルグッズを限定販売。8,888個を0.2Etで販売。背中のQRコードを読み取るとARで翼が現れるエフェクトがあり、話題となりました。
○CLONE X FORGING SZN 1
2022年8月、NFTと連携した新時代のフィジカルファッションブランドを発表しました。CLONE Xホルダーへ向けて販売され、フィジカルファッションと交換できる権利を持つNFTとしてリリースされました。
その後、独自アプリでCLONE XのアバターNFTと今までに作成してきたファッションNFTの着せ替えができる構想を発表しました。
○Project Animus
2022年10月、新プロジェクトを発表。2023年に詳細が公表予定。
11月末に「Egg」NFTが配布されたが、使用用途はまだ不明。
○RTFKT x RIMOWA
高級ブランドのROMOWAとコラボし、2,222体の3DアバターNFT、880体のフィジカルなオリジナルキャビンラゲッジ付きNFTを販売。CLONE Xホルダーは販売権の抽選での当選確率が高くなった。
○RTFKT x Nike Footballverse Jerseys
W杯を記念して、3,333体の記念NFTを作成。CLONE Xホルダーは抽選に参加でき、ガス代のみで獲得可能。
○Cryptokicks iRL
「初のweb3ネイティブスニーカー」と称される新型コレクションを発表。NikeとRTFKTのコラボで作られたスニーカーはフィジカルなアイテムでもあり、デジタル上で所有権の認証やCLONE Xに着用させることができるなど、デジタルとフィジカルが融合したアイテムである。
以上、大まかなトピックの紹介をさせていただきました!およそ1年ほどですが、非常に多くの特典や企画がありました。
CLONE Xの展望
では最後にCLONE Xの展望を考察してみます。
大きな方向性はロードマップにある通り、「メタバース時代の3Dアバターの構築」と「デジタルとフィジカルを組み合わせた新時代のファッションブランドの展開」にあります。
そのための施策を2022年だけでも数多く実施していました。もちろん実験的な意味合いでの施策もあったと思いますが、軸はブレていませんでした。
まだ詳細は明かされていませんが、2023年にスタートし、新しい展開の鍵となる新プロジェクト「Pod Burning」の存在も発表されていました。
また、公式Discordでも2022年の学びと今後の方針について語られており、「CLONE Xホルダーの体験の更なる改善」「コミュニティーの強化」「フィジカルと掛け合わせたプロダクトの構築」などが語られていました。
そして最後は、「This year was a year of adaptation, innovation and evolution.(今年は適応、革新、進化の年でした)」で締め括られていました。
2023年もデジタル×フィジカルファッションの最先端を走るCLONE X及びRTFKTから目が離せません!
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参考文献
本記事に使用した文献は以下になります。