全日本空輸株式会社(ANA) CX推進室 業務推進部 価値創造チーム 高野さんへインタビュー |  航空運送事業のパイオニアが挑む、NFTを活用したデジタルとリアルを掛け合わせた世界の実現

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今回は、航空運送事業を行う全日本空輸株式会社(ANA)にてNFTを活用した新規事業を行うCX推進室 業務推進部 価値創造チームの高野さんへお話を伺いました。本記事は、デジタルとリアルが掛け合わされた世界やエアラインとブロックチェーンの新規事業に興味のある方にぜひ読んで頂きたい記事となっています。

目次

全日本空輸株式会社(ANA) | CX推進室 業務推進部 価値創造チーム 高野 さん

2011年、全日本空輸株式会社(ANA)に入社後、航空機整備関連のプロジェクトや海外の路線開設、エンジン装備導入業務や渉外業務に従事2022年社内新規事業提案制度にてNFT事業が採択されCX推進室 業務推進部 価値創造チームに異動し、NFTを活用した新規事業に取り組んでいる

ANA GranWhale NFT MarketPlace サービスサイト:https://nft.ana-granwhale.com/

ANAグループが実現するデジタルとリアルを掛け合わせた世界

ANA 公式HPより

––––ず始めに、高野さんが今取り組んでいる事業の概要について教えてください

私は、航空運送事業を営んでいるANA(全日本空輸株式会社)のCX推進室 業務推進部 価値創造チームにて、社内新規事業の推進・支援に従事しています。現在は2023年5月30日にリリースしたNFTマーケットプレイス事業を行っています

ANAグループのNFT事業は、ANA NEO株式会社(以下 ANA NEO)が提供するNFTマーケットプレイス(プラットフォーム)と、ANAが提供するANA NFTコレクションの2つがあります。ANA NEO株式会社(以下 ANA NEO)ではNFTマーケットプレイスの構築/運営を行い、ANA(全日本空輸株式会社)はNFTのコンテンツ企画制作/出品を行っており各々役割を分担して進めています。

––––ANAグループならではの強みを教えてください。

やはり、実際に移動手段を持ってることは大きな強みであると考えています。例えば地域創生のためのNFTを発行して終わりではなく、NFTを通したデジタル上の繋がりに加えて、実際に現地に足を運んで頂くための施策へもリーチすることができます。

そのため、私達としてはNFTを通したデジタル上の関係人口を作り、さらに実際に現地へ行くことができる仕組みを作ることによって、今までのNFTプロジェクトにはあまりなかった新しいことができると考えています。

––––NFT事業を通じてどのようなことを目指しているのでしょうか

NFT事業を通じて主に下記2つの実現を目指しています

  • ANAが航空事業で培ったリアルな知識や経験をNFTのデジタルな世界と掛け合わせ新たな価値を創造する
  • NFTを通じてANAがリーチできていないZ世代や地域創生関心層、 海外顧客層へのアプローチを行う

メタバースを活用したデジタルとリアルの掛け合わせや、ANAオリジナルNFTや地域創生NFT等のNFTコンテンツを提供することで、お客様の接点を最大化して行きたいと考えています。

––––元々ある繋がりをさらに新技術を活用し拡大していくということですね

ANAが持っている航空事業で培ったリアルな移動をNFTのデジタルの所有を掛け合わせて新たな価値を創造することをまずはやって行きたいです。

また、ANAは海外の認知度がまだまだ足りないと感じており、日本国内でもANAの顧客層は40代50代のビジネスマンがメインのターゲット層となっているため、海外や国内のZ世代にもリーチするためにも、NFTやWeb3通じてANAをより知って頂きたいと考えています。

ANAグループがNFT事業に参入したきっかけ

ANA GranWhale NFT MarketPlaceより

––––ANAグループがNFT事業に取り組まれた背景についても教えてください。

コロナウイルスが蔓延した際に、航空運送事業のみでは厳しいのではないかという声が社内で多く上がり新しい事業が必要とのことで社内新規事業提案制度も始まり、私も挑戦要と思い、私は「地域にもっと人が巡る仕組み」を提案しました。

私が提案した内容は、社内システムの変革に時間を要することもあり、目的をそのままにソリューションをピボットし地域創生とブロックチェーンを掛け合わせた事業を提案し採択され、2022年の7月にCX推進室に異動しました。

––––コロナウイルスの蔓延がきっかけで新規事業により力を注ぐようになったということですね。

はい。2023年にはANAグループの新・経営ビジョンを策定し、「ワクワクで満たされる世界を」を掲げ、空からはじまる多様なつながりを創り、社員・お客様・社会の可能性を広げていくことを目標にしています。

空からはじまる多様なつながりを創ることに関しては下記3つを掲げています

  • 航空は中核事業として世界中のヒト・モノ・コトの新たな出会いやつながりを創出する
  • 航空事業から次世代モビリティ、 非日常から日常、リアルからバーチャルへと領域を拡大する
  • オープンイノベーションで国や企業を越えてグループ内外の知識や技術をつなぐ

また、社員・お客様・社会の可能性を広げる部分は下記3つを掲げています

  • 価値創造の源泉である社員の成長、 ウェルビーイングを実現する
  • グループ全体の商品・サービスを通じて、 お客様の人生をより豊かにする
  • 社会から真に必要とされる存在として、環境をはじめ社会課題の解決に取り組む

––––NFTを活用する中でも、ANAだからこそできることが多くあるということですね

ANAのマイレージ会員のお客様を4000万人以上抱えている中で、お客様と一緒にマーケットを作りたくよりシンプルなNFTを作っていくことを目標にしています。

そのため、初めは航空機写真等のオリジナルNFTを販売しております。今後地域産品と紐づけた地域創生のNFTの販売や、将来的にはブロックチェーンを活用した新しい仕組みを作って行ければと考えています。

ANAグループの新技術を活用したANA NFT プロジェクトチーム

ANA 公式リクルートメントページより

––––どのようなチーム構成でしょうか

2022年の7月に異動した当時は私1人でしたが、兼務も含めて、様々な部署よりエンジニアやマーケティングメンバーが集まっています

社内新規事業提案制度のため、手を挙げた方がメンバーとして参画してくれているという状況です。

––––バックグラウンドとしてはNFTに詳しいメンバーもおられるのでしょうか。

メンバー内1名は、他社でNFT事業経験がありますが、それ以外のメンバーは、NFTやWeb3のバックグラウンドはなく地域創生のために新技術を活用してみたい方が多いですね。

やはり、NFTやWeb3もあくまで手段であると考えておりますので、目的をしっかりと掲げることにより共感して頂き参画して頂いたメンバーが多くいます。

NFTを活用し新たな仕組みを構築する

––––NFT事業を通じて実現したい今後の展望についても教えてください。

日本は観光資源が多くあり、インバウンド需要が今後とても伸びていくと考えております。その中で、現在は海外からのお客様が行くところは、首都圏を中心に特定の地域が多いと考えています。

そこで、地域創生の文脈で、ブロックチェーンを活用して地方に行ったときにインセンティブが得られる仕組みを作ることができれば、海外のお客様も日本の地域を巡ると考えており、全世界の人が日本の色んな地域に行ける世界を作って行きたいです。

––––最後に読者へのメッセージをお願いします。

NFTマーケットプレイスを初め、本当にまだまだこれからより新しい取り組みをたくさんやっていきたいと思っており、ぜひ色んな皆さんと協業できればと思いますので、何卒よろしくお願いします。

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