日産と東風汽車、AIモデル「DeepSeek-R1」を新型EV「N7」に初導入
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2025年2月12日、日産自動車と中国の東風汽車集団の合弁会社「東風日産」は、同年5月に発売予定の新型EVセダン「N7」にAIスタートアップDeepSeekの推論モデル「DeepSeek-R1」を導入したと発表した。この取り組みは車両のヒューマンマシンインタラクションを向上させることを目的としており、DeepSeekの導入は合弁自動車メーカーとしては初の試みだ。
N7の特徴とDeepSeek-R1の技術的優位性
N7は2024年11月に広州モーターショーで初披露された新型EVセダンであり、東風日産の新エネルギー車専用プラットフォーム上に構築された初のモデルである。
車両のサイズは全長4,930mm、幅1,895mm、高さ1,487mm、ホイールベース2,915mmと、広々とした室内空間を提供する。デザイン面ではフレームレスドアや隠しドアハンドル、連続したテールライトデザインなど、モダンで洗練された外観が特徴だ。
技術面では、DeepSeek-R1の統合によりユーザーの意図を正確に認識し、自然でスムーズなインタラクションを実現する。
これにより音声制御、ナビゲーションプランニング、エンターテインメントシステムの推奨などの機能が強化され、個々のユーザーに合わせたサービスを提供することが可能となる。
さらに、N7はMomentaと共同開発した高度なインテリジェントドライビングシステムを搭載しており、高速道路や都市部でのNOA(Navigate on Autopilot:ナビゲーションに基づいて自動で経路を走行する運転支援機能)や全方位の自動駐車をサポートする。
競合他社の動向と市場における期待
中国のEV市場ではBYDなどの競合他社もAI技術の導入を積極的に進めている。BYDは独自のスマートアーキテクチャ「XuanJi」にDeepSeek-R1を統合し、「天神之眼(God’s Eye)」と呼ばれる高度運転支援システムを開発した。
このシステムはリモートパーキングや自動追い越しなどの機能を備え、低価格帯のモデルにも搭載されている。これによりBYDは幅広い価格帯で高度な運転支援機能を提供し、市場での競争力を高めている。
東風日産のN7に対する市場の期待も高まっている。特に、DeepSeek-R1の導入によりユーザー体験の向上が期待されており、消費者からの関心が集まっている。
また東風日産は2026年までに「Nシリーズ」と呼ばれる新エネルギー車を5車種投入する計画を発表しており、研究開発費として100億元(約2,100億円)を投じ、技術センターの人員を4,000人に拡大する方針だ。
これらの取り組みにより東風日産は中国市場での競争力をさらに強化し、消費者の多様なニーズに応えていくと考えられる。
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