BYDがDeepSeekを新型車に導入 韓国で個人情報保護の懸念高まる
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BYDがDeepSeekを新型車に導入 韓国で個人情報保護の懸念高まる
中国の自動車メーカーBYDが、AIモデル「DeepSeek」を搭載した新型車を韓国市場に投入する計画が、個人情報保護の懸念を引き起こしている。韓国の個人情報保護委員会は、情報流出のリスクを理由にDeepSeekアプリの国内ダウンロードを停止したばかりだ。
参考 : 韓国、「ディープシーク」アプリの新規ダウンロード停止 個人情報保護法違反を懸念
BYDはデータ管理の安全性を主張しているが、ユーザーからは情報が中国に流出する可能性への不安が広がっている。
DeepSeekの個人情報保護への懸念
BYDは、自動運転機能を備えた新型車にAIモデルDeepSeekを搭載し、韓国市場へ投入する計画だ。DeepSeekを導入することで、運転情報やドライブレコーダーの映像などを収集し、最適な移動経路を提供するシステムが搭載可能になるという。
しかし、韓国の個人情報保護委員会は、DeepSeekが過度に個人データを収集し、全ての入力データを自己学習のために利用しているとし、リスクを指摘した。また、DeepSeekが韓国ユーザーのデータを中国のサーバーに保存し、広告主にユーザーデータへの無制限のアクセスを提供している点を問題視しているようだ。
これらの懸念から、韓国国内でのディープシークの新規ダウンロードが停止され、既存ユーザーに対しても個人情報の入力を避けるよう勧告が出されている。
コネクテッドカーのリスクとサイバーセキュリティの必要性
BYDの電気自動車は常時オンライン接続されており、運転者が気づかないうちに情報が外部に送信される可能性がある。専門家は、こうしたコネクテッドカーの普及に伴い、サイバーセキュリティの強化が急務であると指摘している。
特に、外国企業が提供する技術に対しては、データの取り扱いや保存場所に関する透明性が求められる。
韓国政府は、ディープシークのサービス中断期間中に個人情報処理の実態を詳しく点検し、韓国の個人情報保護法に従わせる方針を示している。一方、BYDは運転情報を韓国のデータセンターに保存し、敏感な情報は収集後すぐに削除すると主張しているが、ユーザーからの不安は完全には解消されていない。
今後の展望の予測
今後、BYDとDeepSeekの動向は、各国の個人情報保護政策の影響を強く受けると考えられる。韓国政府は現在、サービスの中断措置を取っているが、今後、データ管理の透明性が確保されない限り、規制はさらに強化される可能性がある。
一方で、BYDはデータセンターを現地に設置し、情報の管理体制を改善する姿勢を見せている。これがどこまで信頼を得られるかが、今後の市場展開のカギとなるだろう。
中国国内ではDeepSeekの導入が拡大しているため、国内向けと海外向けで異なる運用方針が取られる可能性もある。
西側諸国では、すでに中国製AIの利用に対して慎重な立場を取る動きが強まっており、DeepSeekが今後、他の市場でも規制の対象となるかどうかが注目される。
参考 : ウィーチャット、新AI検索機能「DeepSeek-R1」導入試験運用開始
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