無料で使えるPerplexityの「Deep Research」を試す レポートの精度はどれくらい高いか
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2025年2月14日、PerplexityはOpeaAIに追随する形で、高度なリサーチ機能「Deep Research」を発表した。OpenAIのDeep Researchには及ばないものの、現在最難関のテストと言われる「Humanity’s Last Exam(人類最後のテスト)」で、21.1%という高い正答率を達成したことで、話題になった(OpanAIのDeep Resarchは26.6%)。
参考 : Perplexityがオリジナルの「Deep Research」機能を追加、無料で使用可能に OpenAIやGoogleに追随
この記事では、PerplexityのDeep Researchを実際に試し、その性能を探る。
Deep Researchの思考回路
Deep Researchを使用する上で、その分析能力や予測能力を試すために、今回は以下のような指示を与えた。
「生成AIの発展が、経済的な格差にどのような影響を与えるのか、詳細な統計やグラフとともに予測して」
この指示を与えると、Perplexityが思考を始めた。
思考プロセスを見て興味深かったのは、ソースを評価して、今足りていない情報が何であるかを認識していることだ。思考プロセスの中には、「有力なレポートを見つけたが、欠けている視点もあり、さらに幅広い視点や他の研究機関によるデータ・分析結果を収集する必要がある」という記述も見られた。
自律的にデータを探し、多角的に検証する点が、Deep Researchの特徴だ。
4分間思考を続け、57のソースを参照
最終的な回答を出すまでに、Deep Researchはちょうど4分間思考し続け、57のソースを参照した。レポートは各種統計や経済理論を多角的に参照した、精度の高いものだ。
レポートの内容へのリンクを付記するので、ぜひ参照いただきたい。
レポートへのリンクはこちら
レポートの内容をまとめると、生成AIの発展によってGDPが上がり失業率が下がるなど、経済全体の成長が見込まれるが、一方で格差が広がる要因があるとのこと。
その原因は、生成AIと「協働関係」にある職種(エンジニア、コンサルタント等)と、生成AIと「代替関係」にある職種(一般事務、パラリーガル等)が分かれてしまっていることにあるという。
ほか、職種の違いからジェンダーギャップが生じたり、リスキリングの難しさから世代間格差が広がるといったリスクが指摘されている。
人間がこれと同じだけの裏付けのあるレポートを作成するのにはかなりの時間がかかることが見込まれるため、4分という時間は、長いようで、驚異的な早さであると感じた。
PerplexityのDeep Research機能を体感して、その性能は相当高いものであることが確認できた。
通常、データを集めるプロセスと、それをレポートに活かすためには、大変な労力が伴う。そうした複雑なタスクを、無料ユーザーでも短時間で実行できるのは、大きな助けになるだろう。
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