2月18日、午後1時にリリースされる新AI「Grok 3」の実力とは マスク氏の発言から探る
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日本時間の明日2025年2月18日午後1時、イーロン・マスク氏率いるxAIが、新たなAIチャットボット「Grok 3」を公開する。マスク氏のポストから明らかになった。
10万台のNVIDIA H100 GPUを搭載した独自の超大規模AIシステム「Colossus」で開発されたこの新モデルを、マスク氏は「地球上で最も賢いAI」と評価している。しかし、ベンチマークテストが未公開である現状下、その実力については未知数だ。いずれにせよ、その実態が本日明らかになる。
圧倒的な計算能力と独自の学習手法が実現する次世代AI
xAIが開発したGrok 3の最大の特徴は、その圧倒的な計算能力と革新的な学習アプローチにあるという。8ヶ月の期間で構築された超大規模AIシステム「Colossus」は、10万台のNVIDIA H100 GPUを活用し、前モデルの10倍となる2億GPU時間の学習を実現したとされる。この大規模な計算能力により、より複雑な推論や問題解決が可能になったと考えられる。
学習手法においても、xAIは独自のアプローチを採用している。
World Government Summitでのマスク氏の発言によれば、Grok 3は合成データを用いた学習を実施するとのことだ。これにより、著作権問題を回避しつつ、高品質かつ一貫性のある学習データの確保を実現できる。さらに、独自の自己改善機能を実装することで、モデルが自身の出力を分析し、誤った情報を検出・修正できる仕組みを構築したとされる。
ベンチマーク未公開と業界からの評価
一方で、これらの革新的な特徴の実効性については、現時点で第三者による検証が行われていない。xAIの元エンジニアであるBenjamin De Kraker氏が、Grok 3のコーディング性能に関する独自の評価をSNS上で公開し、OpenAIの最新モデルに及ばないとする分析を示し、物議を醸すという一幕もあった。その後、Kraker氏はxAIを辞職している。
参考 : マスク氏、1~2週間以内に発表される「Grok 3」は「すべてを凌駕する」と主張 その実力は
AI業界では通常、新モデルの発表時には標準的なベンチマークテストによる性能評価が公開される。しかし、Grok 3については、マスク氏の説明による内部テストの結果のみが示されており、その実態については現時点では不明だ。
明日の公表後、ユーザーによってテストされるだろう。
まとめ
明日午後の公開により、Grok 3の実力が具体的に示されることが期待される。
マスク氏はGrok 3を、史上最も賢いAIだとしており、合成データによる学習や自己改善機能は確かに画期的だ。ただし、その評価については、今後実施される第三者によるベンチマークテストの結果を待つ必要があるだろう。AI技術の進化が加速する中、実証データに基づく冷静な評価が、より重要性を増している。
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