中国百度(バイドゥ)、AIモデル「アーニー5.0」を2025年後半に導入
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2025年2月12日、中国のインターネット検索大手・百度(バイドゥ)は、2025年後半に人工知能(AI)モデルのアップグレード版「文心大模型(アーニー)5.0」を導入する計画を発表した。
本モデルは、文章・動画・画像・音声を統合的に処理するマルチモーダル機能を搭載し、より高度なデータ処理が可能となる見込みだ。
百度のAI戦略と市場競争の現状
百度は2000年に設立され、検索エンジンを基盤に成長してきた。
近年はAI技術の開発に注力しており、特に生成AI分野での競争を激化させている。
現在提供中の「アーニー4.0」は、米国のオープンAIが開発した「GPT-4」に匹敵するモデルであると百度は主張している。
一方、国内市場ではディープシークをはじめとする新興企業が低コストで高性能なモデルを開発してきており、競争が激しさを増している。
参考:https://plus-web3.com/media/20250203_deepseek/
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百度のCEOである李彦宏(ロビン・リー)氏は最近の会議で、AI分野におけるイノベーションの重要性を強調し、「イノベーションはいつ、どこからやって来るのか分からない」と述べた。この発言は、ディープシークの台頭を念頭に置いたものと考えられる。
新モデル「アーニー5.0」の特徴と市場への影響
「アーニー5.0」は、文章、動画、画像、音声などの異なるフォーマット間での処理と変換が可能なマルチモーダル機能を搭載する。これにより、AIの応用範囲が拡大し、企業や個人ユーザーにとってより直感的で利便性の高いツールとなることが期待されている。
また、データ処理の精度向上により、より高度な分析や予測が可能になると考えられる。
「アーニー5.0」の導入により、百度はAI分野での競争力を強化し、市場での影響力を維持しようとしている。しかし、競争環境は厳しく、ディープシークのような低コスト戦略を取る企業との戦いが今後も続くと考えられる。
価格だけでなく、AIの性能や提供するサービスの質が、シェア拡大の鍵となるだろう。
一方で、中国政府の規制がAI開発に与える影響も無視できない。
特に、データの扱いに関する法規制や、国外との技術競争の動向が百度にとって大きな要因となるだろう。規制の範囲内でどこまで技術革新を進められるかが、今後の成長を左右すると言える。
総じて、「アーニー5.0」の導入は百度にとって重要な一手であるものの、市場競争と規制の両面に課題があると考えられる。
百度が今後も中国AI市場のリーダーであり続けるには、単なるモデルアップグレードにとどまらず、より柔軟で持続可能なビジネス戦略を構築する必要があるだろう。
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