SNSでの投資話の真偽 暗号資産詐欺の手口と見抜き方
![](https://plus-web3.com/media/wp-content/uploads/2025/02/627_250212_菊地-scaled.jpg)
警察庁の報告によると、2024年に発生したSNS型投資詐欺の被害金の主な送金手段は、振込が74.0%、暗号資産が20.4%を占めており、暗号資産を利用する手口が一定の割合にのぼることがわかる。本記事では、最新の詐欺手口と、それを見破るための具体的な防衛策を詳しく解説する。
最新のSNS型暗号資産投資詐欺の手口と心理的誘導
SNSを悪用した暗号資産投資詐欺は年々巧妙化しており、特に「偽のインフルエンサー」を利用した手法が目立つ。詐欺師はフォロワー数の多いアカウントを作成し、「今すぐ投資すれば大きな利益が得られる」といった投稿を発信する。さらに、成功者の体験談を偽装し、ターゲットに「自分もチャンスを逃したくない」と思わせることを狙っている。
このような詐欺が効果を発揮する背景には、人間の心理を巧みに利用している点がある。
特に、「FOMO(Fear of Missing Out)」と呼ばれる心理現象が関係しており、「自分だけが儲けの機会を逃すかもしれない」という不安が冷静な判断を妨げる。詐欺師はこの心理を利用し、「今すぐ行動しなければ損をする」と強調するメッセージを送り続ける。
さらに、詐欺師は偽の成功事例を提示し、ターゲットの疑念を払拭しようとする。
たとえば、最近発生した茨城県の暗号資産詐欺では、偽のスクリーンショットを用いて投資利益を装い、ターゲットを信用させていたことが判明している。このように、SNS上では詐欺の手口が次々と生み出されており、投資話には特に慎重な姿勢が求められる。
詐欺から身を守るための具体的な防衛策
暗号資産投資詐欺に巻き込まれないためには、いくつかの具体的な対策を講じる必要がある。
まず、SNSで見かけた投資情報はすぐに信じず、必ず公式サイトや金融庁などの公的機関の情報と照らし合わせることが重要だ。特に、暗号資産取引所の公式アカウントかどうかを慎重に見極めるべきである。
また、ターゲットにならないための予防策も欠かせない。
SNSのプライバシー設定を見直し、知らないアカウントからのメッセージを受け取らないようにするだけでも、詐欺師との接触を大幅に減らせる。さらに、投資を勧めるDMが届いた場合は、すぐに金融庁や国民生活センターに相談することを推奨する。
実際、三重県の60代女性は、SNSで知り合った人物に勧められた投資話により、約1億2600万円分もの暗号資産をだまし取られた。こうした被害を未然に防ぐには、不審なメッセージを受け取った際に速やかに通報し、詐欺師が活動しにくい環境を作ることが重要である。
SNS上の詐欺は今後も進化し続けると考えられるが、正しい知識と警戒心を持つことで、自分の資産は守ることができる。
参考:
令和6年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について
SNSでうその投資話 2100万円相当暗号資産詐欺被害
約1億2600万円分の暗号資産をウソの投資話で60代女性がだまし取られる 三重県内で発生したSNS型投資詐欺被害額で最も多い | CBC news
Plus Web3は「Web3領域に特化したキャリア支援サービス」
![](https://plus-web3.com/media/wp-content/uploads/2023/01/DALL·E-2024-04-23-10.31.49-Create-an-illustration-of-a-blockchain-game-engineer-working-on-a-computer-without-any-explicit-cryptocurrency-logos-like-the-Bitcoin-B.-The-scene-s-300x171.webp)
Plus Web3では、Web3で働きたい人材と、個人に合わせた優良企業をマッチングする求人サービスを行っています。
- Web3で働くことも考えている…
- Web3のインターン先はどこがいいか分からない…
- どんな知識やスキルがあれば良いのか分からない…
このような悩みを抱える人は、一度「無料キャリア相談」にお越しください。あなたにマッチした優良企業をご紹介いたします。