XRPレジャー上で欧州初のMiCA準拠ユーロステーブルコインが始動

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2025年5月22日、フランスのシューマン・フィナンシャルは、MiCA法に準拠したユーロステーブルコイン「EURØP」を、XRPレジャー(XRPL)で発行すると発表した。
欧州連合の暗号資産規制下で、初のユーロ建てステーブルコインが主要パブリックチェーンに統合される形となる。

目次

ユーロ建てのMiCA準拠ステーブルコインがXRP台帳に統合

フランスを拠点とするシューマン・フィナンシャルは、XRPレジャー(XRPL)(※)へのネイティブ統合を通じ、ユーロ建てステーブルコイン(※)「EURØP」の運用を開始すると発表した。
EURØPは、欧州暗号資産市場規制(MiCA)(※)に正式準拠した初の事例となる。

同社はフランス中央銀行の認可機関ACPRから電子マネー発行業者としての認可を受けており、発行されたEURØPの準備金は、四大会計事務所の一角であるKPMGによる監査を受け、またソシエテ・ジェネラルなど欧州有力金融機関で管理されている。

EURØPは、ユーロに裏付けられた償還可能なステーブルコインである。XRPL上での使用により、グローバルな送金・決済や実物資産のトークン化といった多様なユースケースへの展開が可能となる。
XRPLはこれまでに33億件超のトランザクションを処理し、600万以上のアクティブウォレットと200以上のバリデーターネットワークを支える成熟した基盤である。

同社CEOのマーティン・ブルンコ氏は、「XRPL上のEURØPはグローバルブロックチェーンの回復力とユーロネイティブ流動性、コンプライアンスの核心を組み合わせる」と述べている。

MiCA準拠の波及効果 規制と信頼性がステーブルコインの主軸に

今回の統合は、ステーブルコイン市場の新たな規範を示すものであり、MiCA法制下での信頼性と透明性を武器に欧州圏での採用が進む可能性が高い。
特に、銀行や大手事業者との提携を通じたユースケースの創出が進めば、XRPLを基盤としたオンチェーン金融インフラとしての地位が一段と高まるだろう。

リップル社のキャシー・クラドック欧州担当マネージングディレクターは、「EURØPのXRP台帳展開は、ステーブルコインがMiCAの高基準を満たしながら決済や実物資産トークン化などのオンチェーン用途の新たな可能性を解放することを示している」と評価しており、規制順守を前提としたグローバルなユースケースの拡大に期待が寄せられている。

ただし、MiCA準拠には高度な管理体制と運用コストが伴うため、今後この基準を満たすプロジェクトは限定される可能性がある。
一方で、MiCA対応済みのステーブルコインが「信頼の証」としてマーケットで優位に立つ構図が形成されれば、規制がむしろ成長ドライバーとなる展開も考えられる。

同日にはブラジルのブラザ・グループも、米ドル連動ステーブルコイン「USDB」をXRPL上に展開することを発表しており、地域・通貨を問わず、規制対応とパブリックチェーンの融合による新たな金融インフラ構築の動きが加速しているといえる。

※XRPレジャー(XRPL):リップル社が開発する分散型台帳で、高速・低コストなトランザクション処理に定評があるパブリックブロックチェーン。

※ステーブルコイン:法定通貨や資産に連動する価格安定型の暗号資産。主に送金や決済、資産の保全用途で利用される。

※MiCA(Markets in Crypto-Assets):EUで2024年に施行された暗号資産に関する包括的な法制度で、ステーブルコインの発行者や取引事業者に対して明確な規制基準とライセンス制度を導入する。

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