メタのAI研究部門FAIR、新責任者としてファーガス氏を起用

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米メタ・プラットフォームズは2025年5月8日、人工知能(AI)研究部門であるFAIRの新たな責任者にロバート・ファーガス氏を起用すると従業員に伝えたという。ブルームバーグが報じた。
ファーガス氏はFAIR創設メンバーで、グーグル傘下のディープマインドで約5年間勤務後、メタに復帰していた。

目次

FAIR創設者が再登板 生成AI競争の本格化に備えた布陣

メタが示した今回の人事では、FAIR(※)の創設メンバーであり、AI分野で高い評価を受けているロバート・ファーガス氏が、研究責任者として復帰することとなる。
ファーガス氏は、2014年にヤン・ルカン氏と共にFAIRを立ち上げ、AI分野の基礎研究を推進してきた実績がある。
近年は、アルファベットのディープマインドで約5年間、AI技術の応用領域に携わっていたが、4月にメタに戻り、同社の生成AI部門でリサーチサイエンティストを務めていた。

今回の任命は、前任者のジョエル・ピノー氏が退社したことに伴うものであり、メタとしてはAI研究の立て直しと、競争力強化が急務とされていたと考えられる。
特にメタは、オープンソースの大規模言語モデル「Llama(ラマ)」の開発を加速させており、ファーガス氏の経験と知見がその進展を後押しするとみられる。

メタはCEOのマーク・ザッカーバーグ氏の下、AIに対して今後数年間で数千億ドル規模の投資を表明している。
今回の人事刷新は、その戦略を加速する意思表明とも受け取れる。

メタのFAIR再編、生成AI覇権争いで巻き返しなるか

メタのFAIR再編は、AI研究分野で熾烈さを増すグローバル競争に対応した動きと捉えられる。
生成AIの分野ではグーグル傘下のディープマインドやオープンAIが先行しており、メタは現時点でやや遅れを取っている印象を受ける。
ファーガス氏の復帰は、そうした状況を打破し、FAIRを再び革新の拠点へと押し上げる布石と考えられる。

一方、FAIRの歴史的背景として、商業利用よりも基礎研究重視という文化が根付いており、短期的な収益貢献は限定的になりがちである。
生成AI市場は、すでにグーグルやオープンAIが先行し、実用化・商用化フェーズに入っている。
メタはこれら先行企業と比べると参入時期が遅く、存在感もまだ十分とは言い難いだろう。

今後、メタがFAIRを起点に生成AI競争で巻き返しを図るには、これまで以上に基礎研究と商業応用の橋渡しを強化する必要がある。
ファーガス氏の復帰はその象徴的な一手ではあるものの、彼のビジョンが現実のプロダクト開発や収益モデルにどう接続されるかが鍵を握るだろう。

※FAIR(Facebook AI Research):メタが2013年に設立したAI研究部門。機械学習、コンピュータビジョン、自然言語処理などの基礎研究を行うことで知られる。

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