LINE NEXT、ドバイでMini Dappイベント開催へ Web3開発者の拡大狙う

2025年4月30日、Kaia財団とLINE NEXTはアラブ首長国連邦・ドバイで「Mini Dapp Builder Meetup」を開催することを発表した。
このイベントは暗号資産カンファレンス「TOKEN2049 Dubai」に合わせて行われ、Web3開発者コミュニティの国際的な拡大を図る動きとして注目される。
LINEメッセンジャーとKaiaブロックチェーンによるWeb3基盤、次なる10億ユーザー獲得を目指す
「Mini Dapp Builder Meetup」は、Kaia財団とLINE NEXTが主催し、LINEメッセンジャー上でのMini Dapp開発を推進する目的で開催される。
本イベントは、大型暗号資産カンファレンス「TOKEN2049 Dubai」開催期間中に行われる。
LINE NEXTの関係者は、「LINE NEXTとKaiaのエコシステムを活用して次の10億ユーザーに到達する方法を探る絶好の機会になる」とコメントしている。
約2億人のユーザーを抱えるLINE NEXTは、現在Kaiaブロックチェーンを軸としたアジア最大のWeb3エコシステムを構築中だ。
注目すべきは、Mini Dapp開発者への支援体制だ。
技術サポートに加え、マーケティングや資金調達面での支援が行われる見込みである。
Mini DappはLINE内で直接使用可能な軽量アプリケーションであり、ブロックチェーンの複雑さを感じさせない設計が特徴だ。
すでに短期間で6,000万ユーザーを獲得した実績もあり、今後の成長性は高いと見られている。
マーケティング支援から資金調達まで LINE NEXTのエコシステム拡張戦略とその先にある課題
LINE NEXTは2025年末までにMini Dappのプロジェクト数を1,000件に増やす目標を掲げている。
Web3の「大衆化」を進めるため、KaiaチェーンとLINEという親和性の高いプラットフォームを活用し、開発者が容易にアプリケーションを構築・展開できる環境づくりを進めている。
本イベントを通じて、海外のWeb3開発者との連携を強化し、グローバルなエコシステムを構築する戦略が鮮明になった。
これまでにもLINE NEXTはWebX 2024などの主要イベントに参加し、NFTチケットの導入や展示ブースの出展などを通じて一定の成果を上げてきた。
今回のドバイ開催はその延長線上にあると考えられる。
一方で、急速な拡大を進める中では、プラットフォームの審査体制やセキュリティ面の信頼性確保が今後の課題となる可能性がある。
ブロックチェーン上のアプリケーションである以上、トラブル発生時の対応やユーザー保護体制の整備が、今後の信頼構築の鍵を握るだろう。