Asobica、AIが顧客の声を分析・提案する「coorum report」を提供開始 マーケ施策の迅速化を支援

2025年4月25日、Asobicaは、顧客データプラットフォーム「coorum」シリーズの新サービス「coorum report」の提供開始を発表した。AIを活用し、顧客の声を統合的に管理・分析することで、商品開発やマーケティング施策の改善提案を自動で行う。
この仕組みにより、企業の意思決定を迅速化し、顧客インサイトの活用効率を高めることが可能となる見込みだ。
AIが顧客データを統合・分析 改善提案を自動生成する「coorum report」
Asobicaが発表した「coorum report」は、企業が各チャネルから収集する顧客の声を一元的に管理・分析し、改善策を提案するサービスである。
SNSや問い合わせ窓口、アンケート、商品レビュー、コミュニティ投稿といった多様な定性データと、商品マスタや顧客IDなどの定量データを統合する点が特徴だ。
分析を担うのは、Asobica独自のAIエージェント「ホンネAI」であり、統合されたデータをもとに、商品企画や販促企画、営業、店舗開発、PRなど複数の部門に向けたレポートを自動で生成する。
このレポートには、現状の顧客評価に基づくインサイトや、改善すべきポイント、次のアクションに向けた具体的な提案が盛り込まれており、部門ごとに最適化されて提供される。
これまで人手で行っていた分析業務をAIが担うことで、分析時間を大幅に短縮し、施策立案までのプロセスを効率化することが可能になる。
活用の幅広さと効率化の効果 マーケティング施策の精度向上に期待
「coorum report」が目指すのは、顧客インサイトを活用したマーケティング施策の質と速度の向上である。
これまで部門ごとにバラバラに行われていた情報収集や分析を一本化し、企業全体のマーケティング力を底上げする仕組みといえる。
実際に、大創産業やエー・ピーホールディングス、北陸製菓といった先行導入企業からは、情報分析の人手不足や情報活用の遅延といった課題を改善できたことが報告されている。
分析にかかる業務時間を短縮することによって、競争環境が激しい市場での迅速な対応が可能となったことは、大きな成果といえるだろう。
Asobicaは今後、AIの分析精度や提案の質をさらに高め、他業種への展開も視野に入れている。顧客の声を軸にしたマーケティング支援の在り方は、今後も進化を続ける見通しだ。