子どもの「読めた！」をAIキャラが後押し　ヨンデミー新機能「こうちょう道場」登場

2025年4月21日、株式会社Yondemy（日本）は、子ども向けオンライン読書教育サービス「ヨンデミー」において、新機能「こうちょう道場」を発表した。
AIキャラクターがサポートすることで、読書への挑戦意欲を高め、学びの成長を促す仕組みとなっている。

AIキャラが導く「読めた！」体験、ヨンデミーの新たな挑戦

株式会社Yondemyは、子どもたちの読書体験をより豊かなものにするため、オンライン読書教育サービス「ヨンデミー」に新機能「こうちょう道場」を加えた。
発表日は2025年4月21日であり、日本国内向けに展開されている。

「こうちょう道場」では、AIキャラクター「こうちょう先生」が登場する。
このキャラクターは、子どもたちが少し難易度の高い本に挑戦する際、ユーモアを交えたサポートを提供し、読書へのハードルを下げる役割を担う。単なるナビゲーターに留まらず、挑戦を応援する伴走者として機能している点が特徴的だ。

また、子どもたちが自ら本を選択できる仕組みを採用している点も注目だ。
自分の「ヨンデミーレベル」よりも少し難しい本を、自らの興味に基づき選ぶことで、主体的な読書習慣の形成が期待されている。
このプロセスは、選択による自己効力感（※）を育む上でも有効だと考えられる。

特訓内容も工夫が凝らされている。
単語や文章の確認、音読の練習を取り入れ、物語世界への没入を自然に促す設計になっている。単なる読解力向上にとどまらず、語彙力や思考力も総合的に伸ばすことを目指している点は、従来の読書教育サービスとの差別化ポイントである。

※自己効力感：心理学用語で、自分自身が目標を達成できるという確信や期待感を指す。

教育×AIが切り拓く新たな読書体験　保護者ニーズと今後の展望

株式会社Yondemyが「ヨンデミー」を展開する中で、保護者からは「ちょっとでも長い本になると、なかなか手に取らない」という悩みが多く寄せられていたという。こうした声を受け、読書習慣を定着させるためには、子どもが少し難しい本に挑み、それを読みきる体験が重要であるとの認識を深めた。

子どもにとって、難しい本を読み通すことは「自分にもできた」という達成感をもたらすだろう。この成功体験こそが、読書への自信と意欲を育てる基盤になるとYondemyは考えている。
そこで同社では、楽しみながら自然に難しい本に手を伸ばせる仕組みを作ろうと、新機能「こうちょう道場」を開発した経緯がある。

他のオンライン教育サービスとの比較においても、ヨンデミーの強みは明確だ。AIキャラクターによる情緒的サポートと自己選択型の学びを組み合わせる手法は、従来型の機械的な学習支援とは一線を画している。
教育とエンターテインメントの融合が、今後の読書教育市場における新たな潮流を生み出す可能性が高いだろう。