NVIDIA、ChatGPTベースの「G-Assist Plug-In Builder」を公開 AIアシスタントのカスタマイズが容易に

2025年4月23日、NVIDIAはAIアシスタント「Project G-Assist」の機能拡張を目的とした新ツール「G-Assist Plug-In Builder」を発表した。
このツールにより、GeForce RTX 30シリーズ以降のユーザーは、ChatGPTを活用して独自のプラグインを簡単に作成できるようになる。
G-Assist Plug-In Builderで、AIアシスタントのカスタマイズが容易に
NVIDIAが提供する「G-Assist Plug-In Builder」は、ChatGPTを基盤とした対話型の開発ツールであり、プログラミングの専門知識がなくても、ユーザーが自らのニーズに合わせたプラグインを作成できるよう設計されている。
このツールを使用することで、音声やテキストによるPC操作の自動化、外部APIとの連携、さらには他のAIとの統合が可能となる。
具体的なサンプルプラグインとしては、Spotifyの音楽再生や、Twitchで特定の配信者がライブ中かを確認する機能などが提供されている。
さらに、開発者は自作のプラグインをNVIDIAに提出し、承認されれば他のユーザーと共有することもできる。
G-Assist Plug-In Builderのもう一つの特徴は、外部APIとの連携による機能拡張である。
NVIDIAは、数百種類の無料で利用可能なAPIを活用することで、ユーザーが多様なプラグインを開発できる環境を整備している。
たとえば、株価情報の取得、天気予報の表示など、さまざまな用途に対応したプラグインの開発が可能だ。
また、G-Assistはローカルで動作する小型の言語モデルを採用しており、インターネット接続が不要で、プライバシーを重視した設計となっている。
プログラミング不要のAI拡張時代、NVIDIAが切り開く新たな可能性
NVIDIAが公開した「G-Assist Plug-In Builder」の最大の利点は、プログラミングスキルが少ないユーザーでも、自分好みのAIアシスタント機能を容易に追加できる点だ。ChatGPTを基盤とすることで、自然な対話を通じたプラグイン開発が可能となり、開発のハードルが著しく下がったと言える。
また、数百種類におよぶ無料APIを活用できるため、用途の幅が非常に広がるのも大きな強みだ。
一方、プラグイン開発が「簡単」とはいえ、完全なノンプログラミングではなく、ある程度のITリテラシーを求められる場面が出てくる可能性が高い。特に外部サービスとの連携や複雑なワークフロー構築においては、AIとの対話だけでは不十分なケースも想定される。
今後、G-Assist Plug-In Builderの普及とコミュニティの活性化により、AIアシスタントの活用範囲はさらに広がり、ビジネスや日常生活におけるPC操作の効率化が進むことが期待される。
特に、外部APIとの連携による機能拡張や、コミュニティ主導のプラグイン開発が進むことで、ユーザーのニーズに応じた多様な機能が実現される可能性が高い。