韓国で生成AI「ディープシーク」が個人情報を海外へ無断提供 ディープシーク社も流出を認める

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2025年4月24日、韓国の個人情報保護委員会が発表した調査結果により、中国発の生成AIサービス「ディープシーク」が韓国の利用者約150万人分の個人情報を無断で海外企業に提供していた事実が明らかとなった。
中国および米国の複数企業への情報流出も伴っており、国際的なAIサービスの信頼性が改めて問われることとなった。

目次

韓国国内で150万人分の個人情報が国外流出

韓国個人情報保護委員会は、2025年1月15日から2月15日までの約1か月間、韓国国内で提供されていた生成AIサービス「ディープシーク」が、利用者の個人情報を利用者の同意なく中国内の3社、米国内の1社に提供していたと公表した。

とりわけ注目されたのは、ユーザーがAIに入力するプロンプト情報が、TikTokを傘下に持つバイトダンスの関連企業へ送信されていた点である。
入力内容はセンシティブな情報を含む可能性が高く、ユーザーのプライベートな思考や関心の傾向が分析されてしまう危険性を持つ。

利用者数は1日あたり約5万人にのぼり、提供期間中におよそ150万人分の個人情報が流出した可能性がある。
だが、情報の具体的な範囲や利用実態は不透明で、調査は継続中だ。

ディープシーク社は今回の事案を認めたうえで、「サービスの利便性向上とセキュリティの目的によるものだった」と説明している。
さらに、韓国語による個人情報取り扱い方針の新設や、14歳未満の利用者情報を収集しないための年齢確認機能の追加など、複数の是正措置を講じた。

一方、個人情報保護委員会は、プロンプト情報の国外提供には合理性がないと断じ、情報の提供停止と、バイトダンス系列企業に渡ったデータの即時破棄を勧告した。
ディープシーク側もこれを受け入れ、現在は韓国でのサービス提供を一時中止している。

ディープシークとプライバシーをめぐる論争

ディープシークは、韓国当局の指摘事項に対応を済ませたと発表しており、近日中には韓国国内でのサービス再開が見込まれている。
ただし、アプリの再ダウンロード解禁時期については明言を避けている。
再開後のユーザーの信頼回復は難しいだろう。

ディープシークは、今年1月20日にオープンソースモデル「DeepSeek-R1」をリリースすると、その性能とコストパフォーマンスの高さから一気に注目を集めた。

ただし、プライバシー保護などの観点から各国は当初から慎重な姿勢を見せていた。特に韓国は、2月17日に個人情報保護委員会がディープシークアプリの新規ダウンロードを停止する措置を取るなど、警戒感を露わにしていた。

今回の流出発覚により、各国がディープシークへより厳しい目線を向けることは避けられないだろう。

ディープシークのように、短期間で爆発的に広がる新興AIサービスにおいて、法の網をかいくぐる形での展開が繰り返されれば、類似事案の再発は免れない。
AI技術の進化とともに、法整備と倫理的な規範の構築が急務である。

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