ChatGPT「o3」モデルの利用回数が週100回に倍増　3,000円プランの価値が一段と向上

2025年4月24日（日本時間）、OpenAIは有料プラン「ChatGPT Plus」において、最強モデル「o3」の利用回数を週50回から100回に倍増すると発表した。日本国内の利用者にも影響を与えるこの変更は、月額約3,000円のPlusユーザーにとって利便性を飛躍的に高める内容となっている。

we have doubled rate limits for o3 and o4-mini-high for chatgpt plus subscribers.

enjoy!

— Sam Altman (@sama) April 23, 2025

週100回まで拡大した「o3」の利用枠　その背景とユーザーへの恩恵

今回の仕様変更により、ChatGPT Plusプランに含まれる高性能AIモデル「o3」の利用可能回数が週50回から100回に倍増した。今回のアップデートは、日本を含むグローバルなPlusユーザー全体に向けて適用されており、ユーザーからの期待とニーズに応える形で実施されたものだ。

「o3」モデルは多様な業務やクリエイティブ作業に対応できる点が強みだ。自然言語処理だけでなく、プログラミング、データ分析、ビジュアル生成といった幅広いタスクに対して高精度のアウトプットを返すことができる。
この多才さゆえ、これまで利用回数の上限に不満を抱えていたユーザーも少なくなかったと推測される。

今回の変更により、ユーザーは制限を気にせずより多くのタスクに「o3」を活用できるようになった。週単位でのリセット制を導入しているため、継続的かつ計画的な利用にも対応可能だ。
これにより、たとえば週ごとの業務報告資料の作成や定例的な分析作業にAIを導入する企業ユーザーにとって、大きな業務効率の向上が見込める。

加えて、今回の変更は「o4-mini-high」モデルにも適用されており、こちらも利用回数が増加した。「o4-mini-high」はコード生成や数理処理に特化したモデルで、o3とは別の強みを持つ。
この複数モデル間の活用の幅が広がる点も、ユーザーにとっては歓迎されるポイントといえる。

利用上限緩和の裏にあるOpenAIの戦略とビジネスシーンでの活用可能性

今回の利用上限の拡大には、OpenAIのインフラ強化が背景にあると見られる。特にGPUの増設が進められていることが、同社の公式発表や開発者向けのドキュメントからも読み取れる。これにより、より多くのリクエストに対して迅速かつ安定した応答を提供できる環境が整いつつある。

マーケティング業務や開発現場など、AIを日常業務に取り入れている層にとっては、1回ごとの使用価値が高いo3の回数増加は非常に大きなメリットになると思われる。
データの可視化提案、コードのレビュー支援、提案書のドラフト作成といった業務も、週100回の枠があれば十分にカバー可能となるだろう。

一方で、利用制限のリセットは「最初のメッセージ送信から7日後」という仕様のため、どのタイミングで制限が回復するかを把握しておかないと業務計画に支障をきたす可能性もある。
計画的な使用を心がけるとともに、今後のアップデートでリアルタイムな使用状況の可視化が進むことに期待が高まる。