“しわまでリアル”なAIガンバレルーヤ 16分で完成した衝撃のCM

2025年4月21日、日本国内で公開されたお笑いコンビ「ガンバレルーヤ」の新WEBCMが公開され、発表会が行われた。
わずか16分で撮影されたこのCMはAIで生成された。
“16分で完成”を実現したAI映像の力と、笑いを交えたガンバレルーヤの存在感
ガンバレルーヤが出演する新WEBCM「AIガンバレルーヤ」篇が、海外専用Wi-Fiサービス「ZEUS WiFi for GLOBAL」のWEBCMとして制作された。
特筆すべきは、映像の撮影時間がわずか16分で完了したという点にある。
実際には2人は撮影現場にほとんど立っておらず、AIによって生成されたバーチャルな“よしこ”と“まひる”が登場する構成となっている。
イベントはハワイ風のビーチセットで開催され、ガンバレルーヤらしいユーモアが光るトークが展開された。
「ひと様に足向けてますけど?いいんですかあ?」と笑いを誘ったよしこに対し、まひるは「バカンスに来た気分」と述べ、現地にいるような臨場感を演出した。
ガンバレルーヤまひるは「バンジージャンプなどの高所系の仕事をAIに任せたい!」と希望を述べた。
また、よしこも「よく2人で、じゃんけんで負けるとトルティーヤでしばかれる対決をするのですが、これはAIに変わってほしいです!」と発言し、笑いとともにAIの利便性に言及した。
“代替”から“共存”へ AI活用が映すエンタメの次なるステージ
今回の「AIガンバレルーヤ」篇は、今後のエンタメ業界におけるAI活用の方向性を示す先駆的事例であると位置付けられる。
広告やプロモーション映像に限らず、テレビ番組、映画、さらには舞台芸術に至るまで、今後AIによるタレント代替が導入される可能性は高い。
特に、健康上の理由や物理的制約で出演が難しい場合など、補完的な活用シーンは今後拡大していくだろう。
一方で、タレント本人の出演価値や、ファンとの「リアルな接触」が希薄化するリスクも並行して拡大する。
これを補完する手段としては、AI映像と実写とのハイブリッド活用や、メタバースでの“体験型出演”といった形が模索されるだろう。
今後は、タレントとAIの共存を前提とした“パーソナルデータの扱い”や“肖像権の拡張”といった法的・倫理的枠組みの整備も求められる。
AIの進化がエンタメの未来像をどう塗り替えていくのか、引き続き注視したい。