AIフュージョンキャピタルが暗号資産運用に本格参入

2025年4月18日、東証スタンダード上場のAIフュージョンキャピタルグループが、暗号資産(仮想通貨)領域への本格的な事業展開を発表した。
同社は既にビットコインへの投資を開始しており、今後は運用、レンディング、LPS投資など多角的な事業を展開する計画だ。
暗号資産への中長期投資戦略と新規事業の全貌
AIフュージョンキャピタルは、2025年3月から暗号資産への投資を開始し、これまでに約3億円を投じて24.63449278BTCを取得している。
この投資は短期的なトレーディングを目的とせず、中長期的な資産形成を目指す戦略に基づいている。同社は市場環境を注視しながら、今後も暗号資産への投資を継続する方針だ。
さらに、2026年3月期からは以下の3つの新規事業を開始する予定である。
第一に、暗号資産の運用事業では、取得した資産を効率的に管理・増加させることを目指す。
第二に、暗号資産レンディング事業では、保有資産を貸し出すことで利息収入を得る仕組みを構築する。
第三に、LPS(投資事業有限責任組合 ※1)による暗号資産投資事業では、外部の投資家と連携し、共同で資産運用を行う体制を整備する。
これらの事業展開に先立ち、同社は2025年3月28日にEVO FUNDなどとの間で新株予約権の発行により、最大約30億円の資金調達を合意した。
調達した資金は全額、暗号資産への投資に充当される予定である。
※1 LPS(Limited Partnership Scheme):
投資事業有限責任組合の略称で、複数の投資家が出資し、運用を専門家に委託する投資形態。リスクを限定しながら共同で投資を行う仕組み。
今後の展望
AIフュージョンキャピタルが進める暗号資産事業の拡大は、国内外のWeb3市場において新たな潮流を生み出す可能性がある。
特に、AIとブロックチェーンの融合が進む中で、同社の中長期的な投資戦略や多角的な事業展開は、他の企業にとっても参考となるモデルケースとなり得る。
今後、暗号資産市場における規制の整備や技術の進化が進むことで、AIフュージョンキャピタルの事業はさらに拡大することが予想される。たとえば、IEO(Initial Exchange Offering ※2)やトークン販売事業の展開により、新たな資金調達手段を確立し、投資家層の拡大を図ることが可能となるだろう。
また、AIフュージョンキャピタルが目指す中長期的な投資戦略は、短期的な市場の変動に左右されにくい安定した成長を実現する可能性がある。
これにより、同社は持続可能なビジネスモデルを確立し、長期的な視点での企業価値の向上を図ることができるだろう。
総じて、AIフュージョンキャピタルの暗号資産事業の拡大は、Web3市場における新たなビジネスモデルの構築や技術革新を促進する原動力となる可能性が高い。
※2 IEO(Initial Exchange Offering):
暗号資産取引所が主導して行うトークンの新規発行・販売の仕組み。投資家保護の観点から、取引所がプロジェクトの審査やトークンの販売を行う。
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