韓国、AI特許数は世界一も競争力は後退 実用化・モデル開発で米中に差

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2025年4月13日に公開された米スタンフォード大学の報告書によると、韓国はAI関連の特許登録数で世界最高水準を記録している一方、生成AIの中核であるファウンデーションモデルや注目AIモデルの開発においては、米国や中国に大きく後れを取っているという。
人材流出が背景にあり、実用化との乖離が課題として浮かび上がった。

目次

特許数では世界トップでも、AIモデル開発で苦戦する韓国の実情

韓国は、2022年のAI関連特許登録件数において、人口10万人あたり10.26件と世界最高水準を記録した。
これはルクセンブルク(8.73件)、米国(4.23件)、日本(2.53件)を上回る圧倒的な数字である。

しかしながら、AI技術の実用的応用や大型言語モデル(LLM)の開発においては、その成果が伴っていないことが明らかとなった。

スタンフォード大学の「AIインデックス2024」によると、韓国では2022年時点でファウンデーションモデル(※)の開発成功例が1件も報告されていない。
一方で、米国は109件、中国は20件、英国は8件の成功事例を有しており、韓国との間に大きな開発格差が存在している。

さらに、注目度の高いAIモデルの開発件数でも韓国は遅れを取っている。

米国は40件、中国は15件、フランスは3件であるのに対し、韓国はわずか1件にとどまる。
この唯一の例はLG AI研究所による「EXAONE 3.5 32B」であり、それ以外の企業や研究機関からは世界的に注目される成果が確認されていない。

このような停滞の背景には、AI分野における優秀な人材の海外流出という深刻な問題が存在する。
リンクトインのデータによれば、韓国のAI人材の移動指数は2020年には+0.3と流入超過だったが、2023年には-0.3と逆転し、流出が上回る状況となっている。
優秀な人材がより良い研究環境や待遇を求めて海外に流れており、国内の研究基盤の弱体化が進行している状態だ。

※ファウンデーションモデル:
生成AIの中核技術であり、大量のテキストデータで事前学習された大型言語モデルのこと。GPTやClaudeなどが代表例。自然言語処理や画像生成など幅広い応用が可能。

韓国政府の対応と展望

韓国がAI関連の特許登録数において世界最高水準を記録している点は、研究開発力と技術的ポテンシャルの高さを示している。
特許出願は、企業や研究機関が知的財産の保護を重視している証左であり、AI技術に対する国家的関心の高さがうかがえる。
特に、人口あたりの特許数が突出している点から、技術革新の密度が高いことも確認できる。

一方で、特許件数の多さと実用的成果の乖離は深刻な問題だ。
AIの核心技術であるファウンデーションモデルや注目モデルの開発実績がほぼ皆無という状況は、量的な知的財産の蓄積が質的な技術革新に直結していないことを意味する。

専門家は、韓国の競争力を強化するためには、政府横断的な戦略チームの設置や、小中高校段階でのAI基礎教育の強化、さらに海外からの優秀人材の受け入れ体制整備が不可欠だと指摘している。
米中をはじめとする主要国が国家レベルでAI研究の支援を強化する中、韓国が国際競争に踏みとどまるには、技術だけでなく人材という「ソフト面」の戦略が不可欠である。

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