LaunchLabで急増 Raydium発ミームコイン熱

RaydiumがLaunchLabを発表　ミームコイン市場での主導権争いが本格化

2025年4月16日、ソラナ基盤の分散型取引所Raydiumがカスタマイズ性に優れたトークンローンチパッド「LaunchLab」をリリースした。無料でのトークン発行と流動性管理機能により、競合のPump.funに対抗しミームコイン市場での存在感を強めようとしている。

Raydiumの狙いはミームコイン発行の“自由度”と“透明性”

LaunchLabではクリエイターがトークンの供給量や販売量の計算方式を自由に設定可能であり、調達したSOLの用途まで設計できる。コーディング不要で誰でもトークンを数分で発行できる仕様は新規参入者にとって大きな魅力だ。
さらにローンチ後の流動性に関してはロックまたはバーンという選択が可能で、プロジェクトの信頼性向上に貢献するとされる。

加えて、取引手数料の50％がコミュニティに還元される仕組みも導入されており、利用者の参加意欲を刺激している。
1%の手数料のうち半分がトークン発行者およびトレーダー向けのコミュニティプールに再配分されるため、エコシステム全体が自律的に循環する設計だ。

競合として意識されているのは、同様にSolana上で展開されているPump.funである。
こちらも簡便さと低コストを売りにしているが、LaunchLabの柔軟性と報酬設計がより多様なプロジェクトを呼び込む可能性が高いと考えられる。

LaunchLabの今後　ミームコイン市場との関連は

「LaunchLab」は、ソラナチェーン上でのミームコインおよびマイクロキャップトークン市場の拡大を加速させる可能性が高い。
特にPump.funとの提携解消後に自立的なトークンエコシステムを志向しているRaydiumにとっては、独自の流動性管理と手数料還元スキームによって、コミュニティとの連携をより強固なものにできるかが鍵になるだろう。

短期的には、トランプ政権の政策発表など外部要因による投機的な資金流入が続く可能性があるが、それに依存しすぎると市場の持続性が揺らぐ可能性がある。
ミームコインのFartcoinが一時0.95ドルに達した事例は、需要と話題性の連動が価格に与える影響の大きさを物語っている。

今後は、LaunchLabが単なる「トークン量産機」として消費されるか、あるいは価値あるプロジェクトのインキュベーターとして信頼を築いていけるかが問われる局面に入ると思われる。
取引手数料の一部がRAY買い戻しに充てられる仕組みや、コミュニティへの再分配が制度として定着すれば、長期的なユーザー定着とトークンエコノミーの強化につながる可能性がある。

とはいえ、規制動向や詐欺的プロジェクトへの対応体制が整備されなければ、市場の信頼回復は限定的なものに留まるだろう。